ラグビーウェールズ代表【写真:Getty Images】

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ウェールズ紙で感謝示す、友情の広告交換に「お互いへのリスペクトがある」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を4位で終えたウェールズ代表は、事前キャンプを行った福岡の地元紙に日本語で感謝を記した全面広告を掲載。粋な計らいで国内で話題を呼んだが、今度は北九州市がウェールズ地元紙の全面広告を“お返し”。ウェールズ代表への愛あふれる感謝を表明した。友好の広告交換に対し、「なんて愛に満ち溢れたメッセージ」「お互いへのリスペクトがあるね」との声が海外ファンから上がっている。

「日本の都市がウェールズラグビー代表の素敵さに感謝を示す新聞の全面広告を掲出」と特集したのは、ウェールズメディア「ウェールズ・オンライン」だった。

 記事によると、北九州市はウェールズ地元紙「ウェスタン・メール」で全面広告を展開。日の丸を象ったデザインで、大会中の写真とともに中央には「ありがとう」の白文字が。そして、一緒にメッセージが添えられている。

「ウェールズラグビー代表チームとウェールズの人々へ。私たちの街をあなたたちの異国でのホームに選んでいただいたことに感謝しています。あなたたちをもてなしたこと、そして、公開練習に1万5000人のファンが足を運んだことは誇りでした。そして、美しいあなたたちの聖歌を学び、歌えることも特別なことでした。ラグビーを通じて国にインスピレーションを与えてくれたことを感謝しています。あなたたちをいつでも歓迎します。ゴー、ゴー、ウェールズ」

 このように、ウェールズ語と英語で感謝のメッセージを掲載したことを紹介。実際の広告は「北九州市国際スポーツ大会推進室の公式ツイッター「City of Kitakyushu」でも紹介されており、投稿にはウェールズファンを含め、コメント欄に海外から感激の声が続々と届いている。

「なんて愛に満ち溢れたメッセージなんだ。ありがとう、日本」

「6日間の滞在をこのラグビー狂の都市で楽しみ、おもてなししてもらえたことを誇りに思う。ウェールズと日本の親交関係は永遠のものだ。北九州の未来にグッドラック」
「北九州、本当にありがとう! あなたたちは非常に素晴らしいホストだった。あなたたちは他とは違うホストたち、この2つの国の繋がりがこれからも続くことを願っているよ。世界レベルだよ、北九州。世界レベル!」
あなた達にもありがとう!素晴らしいラグビーワールドカップだったよ、日本の方たちは素晴らしかった」
「素晴らしかった。我々小さな国に対してなんて素敵なホストたちだったんだ。そして、日本全体がワンダフルで素敵なW杯を開催したと胸を張っていいだろう。アリガトウ」
「なんて愛に満ち溢れたメッセージなんだ。ありがとう、日本」「お互いへのリスペクトがあるね」

 ウェールズは大会前の事前合宿で北九州を訪れた。公開練習には1万5000人が訪問し、ウェールズ聖歌の大合唱でおもてなしする様子は海外メディアでも話題に。4位で大会を終えた後はウェールズが「北九州市民のみなさまへ」と記し、8行に渡る言葉が添えられた感謝のメッセージを地元紙の全面広告や公式SNSなどで公開し、話題を呼んでいた。

 粋な感謝を捧げられた北九州市が今度はお礼に出て、友情の広告交換となった。ラグビーW杯でも輝けるレガシーとなったウェールズと北九州の絆は海を越え、大会後も続いていきそうだ。(THE ANSWER編集部)