【今週のリケジョ】「渋谷ソラスタ」を考え尽くした
東京工業大学の建築学科から東工大大学院に進み、情報環境学専攻の修士課程を修了。社会全体が環境に配慮した仕組みを求める中で、建物の性能向上によって課題解決を目指す研究に没頭しました。東急不動産を選んだのは街づくりへの憧れからです。ちょうど渋谷駅一帯の再開発が第2段階に入ったころで、そのスケールの大きさに圧倒されました。
特にこだわったのがラウンジなど共用部です。働き方の選択肢を広げるというコンセプトはありましたが、どう仕上げれば良いかは未知数です。「カフェのような空間にしたい」「それなら照明はこれだ」「壁はどうしよう」と、ギリギリまで悩みました。たくさんの方に使ってもらえるとうれしいです。
実はソラスタは、完成まで見届けた初めての物件。若手が長期案件をずっと担当できる例は少ないのですが、川上から川下までの知識を深めたいと希望しました。正直大変なこともありましたが、思い描いたものが形づくられていく様子に疲れも吹き飛びました。
休日は気になる建物を訪れたり、美術館を巡ったりしています。西沢立衛さんが設計した香川県の豊島美術館がオススメです。(文=堀田創平、写真=成田麻珠)
