「プロテイン」の”人工甘味料の甘さ”は砂糖の何倍?副作用も管理栄養士が解説!

市販されているプロテイン製品の多くには、飲みやすくするために人工甘味料が添加されています。低カロリーで甘味を提供できる便利な成分ですが、その種類や特性、身体への影響については正しく理解しておく必要があります。ここでは主な人工甘味料の特徴について解説します。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)

帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

プロテインに含まれる人工甘味料の種類と特徴

製品によってプロテインパウダーには、味を調えるために人工甘味料が添加されています。人工甘味料は低カロリーで甘味を提供しますが、その安全性や健康への影響について関心が高まっています。

主な人工甘味料の種類

プロテイン製品によく使用される人工甘味料には、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、サッカリンなどがあります。アスパルテームはアミノ酸由来の甘味料で、砂糖の約200倍の甘さを持ちます。スクラロースは砂糖の約600倍の甘さがあり、熱に強いため加工食品にも広く使用されています。アセスルファムKは砂糖の約200倍の甘さで、スクラロースやアスパルテームと併用されることが多いです。これらの人工甘味料は、食品安全委員会の評価をもとに厚生労働省によって安全性が確認され、使用が認められています。ただし、一日摂取許容量(ADI)が設定されており、その範囲内での使用が推奨されています。

人工甘味料の代謝と身体への影響

人工甘味料は、砂糖と異なり体内でほとんど代謝されず、カロリーもほとんど含まないため、血糖値の上昇を引き起こしません。そのため、糖尿病の方や体重管理をしている方にとって有用とされています。しかし、近年の研究では、人工甘味料が腸内細菌叢に影響を与える可能性や、甘味への依存を高める可能性が指摘されています。また、アスパルテームは生まれつき特定のタンパク質成分を分解できない『フェニルケトン尿症』の方には禁忌(使用してはいけない)とされています。人工甘味料の安全性については、適量であれば問題ないとされていますが、過剰摂取や長期的な影響についてはまだ十分に解明されていない部分もあります。

まとめ

プロテインは、適切に使用すれば筋肉の維持や健康管理に役立つ有用な栄養補助食品です。しかし、腎臓への負担、デメリット、人工甘味料の影響など、注意すべき点も存在します。健康な方であれば適量の摂取は問題ありませんが、腎機能に不安がある方は医師に相談することが不可欠です。また、プロテインに頼りすぎず、バランスの取れた食事と生活習慣を心がけることが健康維持の基本です。自分の身体の状態を定期的にチェックし、適切な摂取量を守りながら、安心してプロテインを活用してください。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

国立健康・栄養研究所「『健康食品』の安全性・有効性情報」

日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」

厚生労働省「食品添加物」