私たちの身近にあるコンビニの知られざる裏話を、業界の内情に詳しいライターの日比谷新太さんが紹介していく当シリーズ。前回の「競合店の潰し方」に続き、今回取り上げるのは店員たちがいつも着ているユニフォームの話題。コンビニでバイトをしたことある方なら分かるかもしれませんが、その扱われ方は意外とアレなんだそうです。

5〜6年に一度は変わるユニフォーム

コンビニに行くと店員さんが必ず来ているユニフォームですが、実は何年かごとにリニューアルされているってご存知でしたか?

例えばローソンの現行ユニフォームは、昨年2016年に6代目の新ユニフォームに変更されたばかり。ローソンが誕生してから約40年で6代目ですから、だいたい5〜6年に一度は変更していることになります。いっぽうでセブンイレブンやファミリーマートも、一時期夏場にポロシャツタイプも登場したりと、こちらも微妙にリニューアルしています。

ユニフォームのデザインは、その時の流行をしっかりと取り入れたデザインになってるのはもちろんですが、やはり最も重視されるのは機能性の高さ。力仕事が何気に多いだけに「軽い」「動きやすい」というのは最低条件で、あとは「筆記用具などが収納しやすいか」というところも、デザイン選定時の大きなポイントとなるんだそうです。

ユニフォームは店からの「借り物」

さて、そんなコンビニスタッフのユニフォームですが、日々の管理はどのようにしてるのでしょうか?

そもそもコンビニのユニフォームは、店から貸与されているもの。コンビニで働き始めると一人ずつに与えられますが、決してもらえるわけではないのです。与えられたユニフォームは各自で管理し、汚れたり破損した場合は自分で洗濯や補修をします。

……と、これはあくまでも建前。実際のところほとんどのスタッフはきちんと管理をしてるわけではなく、仕事が終わればバックヤードにある従業員用ロッカーに放りこみ、次の日にまたそのユニフォームを着て仕事、といったパターンが多いんだそうです。

このように、かなり雑に扱われているコンビニのユニフォーム。それだけに現場では、これらにまつわるトラブルが結構多いようなんです。

実はクサいコンビニのユニフォーム

まず、管理が適当になるとどうしても増えてしまうのが「ユニフォームの盗難」。

お店のアイドル的存在な女性アルバイトから「ユニフォームがすぐになくなる」という相談を受けた店長が、バックヤードに設置してある防犯カメラの映像をチェックしてみたところ、女性に想いを寄せる男性アルバイトが盗んでいる場面が映っていた……というのは良くある話。盗まれたユニフォームがネットオークションに出品され、マニア向けに売られていたこともあるんだとか。

また、人前に出る仕事なだけに大問題なのが「ユニフォームからの異臭」です。

そもそも店のバックヤードに個人用のロッカーが設置されていることはほとんどなくて、だいたいは男性用ロッカーと女性用ロッカーに分かれている程度。そうなると、男性ロッカーなどに臭いがキツいユニフォームがひとつでもあったりすると、狭いロッカー内で臭いが充満して、気が付けば男性スタッフ全員から異臭が……ということも。逆に女性ロッカーでは、化粧品や香水などの匂いが伝染してしまうこともあるそうです。

もちろん店によっては、ユニフォームの管理をしっかり行っているところもあります。そういった店では最低月一回は洗濯するように指示が出されるほか、退職する際はユニフォームを返却してもらい、クリーニングに出したうえで予備のユニフォームとして再利用しているんだそうです。

コンビニといえばおでんやフライヤー商品など、店員さんの手から直接提供される商品も多いですが、それがクサいユニフォームで手渡されたら、一気に食欲がなくなってしまいますよね。「月イチとは言わず、もっとこまめに洗濯をして欲しい!」と思ってしまうのは、客のワガママなんでしょうか?

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文/日比谷 新太(ひびや・あらた)

日本のコンビニエンスストア事情に詳しいライター。お仕事の依頼はコチラ→のメールまで: u2_gnr_1025@yahoo.co.jp

出典元:まぐまぐニュース!