中国・江蘇省塩城市でトキのひな誕生 導入後初の自然繁殖成功

【新華社南京5月11日】中国江蘇省塩城市の海浜湿地でこのほど、初めて自然繁殖したトキのひなが誕生した。同市がトキを導入して以降、ひなのふ化に成功したのは今回が初めてで、東部沿海地域の塩性湿地の生息環境で自然繁殖した最初の事例にもなった。塩城湿地珍禽国家級自然保護区が明らかにした。
今回誕生したひなは、2023年に初めて同市に導入されたトキと、河北省秦皇島市北戴河区から今年移送されたトキが自然につがいとなり、自ら抱卵しふ化させた個体となる。現在、ひなの健康状態は安定しており、餌の摂取も問題なく、親鳥の子育ても順調に行われている。

「東方の宝石」と呼ばれるトキは、国家1級重点保護動物に指定されている。同自然保護区の担当者は、湿地生態系を象徴する種であるトキが繁殖に成功したことは、生態系全体の保全にもつながり、黄海沿岸の湿地生態系全体の生物多様性保全をけん引するとともに、世界自然遺産に登録されている塩城湿地の環境収容力と保全の成果をさらに際立たせると述べた。(記者/柯高陽)
