シンガポールのいじめ防止対策、9歳以上の生徒に対する教員のむち打ちを容認

(CNN)シンガポール教育相は、いじめ防止を目的とした新たな措置について、場合によっては教員が生徒を罰する目的でむちを使用することも認められると証言した。
新たないじめ防止対策は4月15日に発表された。デスモンド・リー教育相は5月5日の議会証言で、「我々の学校では、不正行為の重大さを前提として、それ以外のどんな措置でも不十分な場合、懲罰措置としてむち打ちを使用する」と語った。
最年少で9歳の子どもに対するむち打ちが、心の健康に与える影響についても質問が出た。リー氏は「生徒の安全を守るために厳格な手順に従う。例えば、むち打ちは校長の許可を得る必要があり、権限を持つ教員によってのみ執行される」と強調した。
新たな枠組みはシンガポール全土の学校で2027年から導入される。
「学校側は生徒の成熟度や、生徒が自分の過ちから学び、自分のしたことの重大さを認識する上でむち打ちが役に立つかどうかといった要素を考慮する」とリー氏は述べ、むち打ちはいじめを減らす助けにもなると主張している。
教育省の公式サイトに掲載されたガイドラインによると、むち打ちの対象となるのは男子生徒のみ。「重大な不法行為について、どうしても必要な場合に最後の手段として」行うと規定している。
学校での体罰はこの数十年の間に世界各国で減少しているものの、世界保健機関(WHO)の推計によると、世界の子どもの半数から4分の1は学校で体罰を経験している。
「子どもの体罰の影響は生涯にわたって続き、心と体の健康や教育、社会や職場での役割に悪影響を及ぼす可能性がある」。WHOは25年8月のリポートの中でそう述べ、体罰の廃止を訴えていた。
