「髪をズタズタに切る内縁の夫」から少女を救ったのは、押し入れの住人だった?涙が止まらない異色ホラー【作者に聞く】

【漫画】本編を読む
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
家賃5000円という破格の条件に惹かれ、曰く付きのアパートへ引っ越してきた「訳あり」の家族。母親と内縁の夫、そして幼い少女・りの。安さの理由は、そこが幽霊の住み着く事故物件だからだ。2026年4月現在、SNSで大きな反響を呼んでいるのが、爽(@ktt0310)さんの創作漫画『幼女と幽霊』である。
■「幽霊より、人間の方が怖かった」。虐待される少女を救うため、地縛霊が起こした“奇跡”



すみは、りのを虐待する男と母親を追い出す決意をする。凄まじい霊的現象に恐怖した大人たちは、幼いりのを置き去りにしたままアパートから逃走。残された少女と幽霊、奇妙な2人きりの生活が始まった。不思議なことにりのにはすみの姿が視え、孤独だった魂同士は深い絆で結ばれていく。
しかし、現実は非情だ。食料が尽き、空腹に耐えかねたりのが腐ったものを口にして倒れてしまう。死の淵を彷徨う少女を前に、触れることすらできない幽霊のすみは、ある行動に出る。作者の爽さんは、制作のきっかけについて「実はとても怖がりで、ホラー映画を観てはビビり散らしていた。その恐怖を払拭するために、怖くない、感動するホラーを描こうと思い立った」と明かす。
■セリフを削ぎ落とし、絵で語る感情。「短く、わかりやすく」に込めた執念
本作の結末、無事に助かり父親側へ引き取られたりのと、離れても消えない2人の絆に「涙が止まらない」という読者が続出した。爽さんは「虐待や自殺などの重いシーンがあるため、受け入れられるか不安だったが、温かいコメントを頂けて励みになった」と語る。
執筆にあたって最もこだわったのは、隙間時間に気軽に読める「短さとわかりやすさ」だという。画面の見やすさを追求し、セリフを極限まで削ぎ落とすことで、読者が登場人物の表情から感情を汲み取れるよう工夫を凝らした。爽さんの作品に登場する霊は、どれも生身の人間以上に人間味にあふれている。それは、恐怖の裏側にある「救い」を描こうとする、作者の優しい眼差しがあるからに違いない。
取材提供:爽(@ktt0310)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

