中国最高検察院の機関紙「検察日報」は23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道の事故について、当局の対応を厳しく批判する記事を発表した。同記事によると、温州特殊警察支隊は「重機を使って事故車両を撤去せよ」との命令を無視して生存者を捜索していたところ、負傷して内部に閉じ込められていた2歳8カ月の少女の救出に成功したという。

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 中国最高検察院の機関紙「検察日報」は23日に浙江省温州市で発生した高速鉄道の事故について、当局の対応を厳しく批判する記事を発表した。同記事によると、温州特殊警察支隊は「重機を使って事故車両を撤去せよ」との命令を無視して生存者を捜索していたところ、負傷して内部に閉じ込められていた2歳8カ月の少女の救出に成功したという。

■「中国高速鉄道、温州で衝突事故(2011年)」に関する写真

 同支隊の邵曳戎支隊長によると、24日午後に「(担当していた事故車両を)クレーンを使って引き上げ、高架橋の下に落とし、整理する」として、捜索活動の打ち切り命令を受けた。

 邵支隊長は、車両内部の捜索は完全には終わっておらず、生存者が残されている可能性が残されていると判断。「私は(命令に)同意できなかった。内部の捜索を続けることにした」という。

 その後、同支隊は車両内部で負傷した2歳8カ月の少女を発見、救出することに成功した。

 「検察日報」は、車両撤去は24日午前に始まったと指摘。同時点では行方不明者も多く、「重機で高架橋から投げ出された車両の内部に、まだ探し出せていなかった生存者が、本当にいなかったのか」などと疑問を示した。

 中国政府・鉄道部の報道官が、少女救出について「奇跡だ」と発言したことも批判。「少女の生還は(救助活動を指導した者にとって)“計画外”だった。温州特殊警察支隊の粘りがなかったら、“奇跡”が起こることはなかった」と主張した。(編集担当:如月隼人)