アンジェラ・アキ ミュージカル作家デビューに感慨「日本語で日本のミュージカルを作りたいって」
シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキ(48)が、19日放送のNHK「SONGS」(木曜後10・00)に出演し、活動再開後の音楽活動について語った。
05年に「HOME」でメジャーデビューし、06年から紅白に6年連続出場。「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」など大ヒット曲を世に送り出しながら、14年に突然の無期限活動休止を発表した。理由はミュージカル作家になるための勉強をすること。家族で渡米し、音楽の名門として知られる南カリフォルニア大(USC)で、音楽理論や脚本について学んだことを明かした。
約10年の休止を経て、作家として再スタート。24年に上演されたミュージカル「この世界の片隅に」の楽曲を手掛けた。
戦時下の広島・呉市の人々を描いた漫画作品が原作で、アニメ映画は記録的なロングヒット。アンジェラにとっては、日本でのミュージカル音楽作家としてのデビュー作となった。原作を何度も読んで理解を深め、約30曲を制作したという。「このミュージカルは涙なしで見られない。作品自体、素晴らしくて」と語った。
アンジェラは19年に、ある夢のプロジェクトがスタート。「この年に、“ブロードウェーに向かっている作品の作詞作曲をやりませんか?”とオファーをいただいて」。作品はまだ発表段階にないというが、「たぶんあと2年…かな?うまくいけば」と説明した。
「最初にオファーをいただいたのは、ブロードウェーの方だったんですけど、世に出る最初の1作目としてこれが上演されて本当によかった。日本語で日本のミュージカルを作りたいって凄く思っていたから」
同作の脚本、演出を務めた上田一豪氏は、「ポップスをずっと書かれてきた方なので、グルーブ感とかリズムが凄く新しい」と、アンジェラが持つ唯一無二の魅力を解説した。
アンジェラは「ミュージカルって、好きじゃない人たちからすると、“歌い方がちょっと苦手かも”っておっしゃる方がいらっしゃるじゃないですか」と説明。「いわゆるミュージカル風じゃない作品が今、アメリカのブロードウェーでも、本当にロックだったり、普通にポップスのチャートインするんです。ミュージカルの楽曲とか」。ミュージカル楽曲の持つ魅力が、音楽の1ジャンルの枠を超えて音楽界に影響を与えているという。
アンジェラはまだまだ試行錯誤の段階。「ポップスの感覚を持っているから、そういったものを統合して、共存させて、オリジナルミュージカルとして、新しい開発をしている感覚でした。出演者の方々もそうですし、みんなで作り上げた感じでした」と振り返っていた。
