殺傷事件が起きた県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」=2025年12月26日、相模原市緑区

 相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から10年の節目を迎えるにあたり、神奈川県は、亡くなった19人の追悼式を7月25日に同市立あじさい会館(同市中央区)で開催する。県が掲げる「当事者目線」の障害福祉について県民と考えるイベントも実施。命日の日の同26日には同園で献花を受け付ける。

 追悼式は県と相模原市、園の指定管理を担う社会福祉法人「かながわ共同会」の主催で、遺族や障害者団体、行政関係者らが参加。犠牲者の冥福を祈るとともに事件の再発防止と共生社会の実現を誓う。

 式典後に開く「誓いの集い」では、黒岩祐治知事と本村賢太郎市長がこの10年間の障害福祉施策の取り組みなどをそれぞれ紹介する。知事や福祉関係者らによるパネルディスカッションもある。一般参加が可能。

 26日は午前10時から午後6時まで、同園の「鎮魂のモニュメント」で献花できるほか、地域の自治会や子どもたちのメッセージが記された灯籠約500基を並べる。7月中旬ごろから、より多くの人が思いを寄せられる方法としてウェブで献花できる「デジタル献花」も初めて実施する。

 黒岩知事は5月29日の定例会見で「みんなで議論し、事件を風化させないことだけではなく、さらに前に進んでいこうという思いを共有したい。(7月26日の)命日は静かに手を合わせて思いを寄せて」などと求めた。