“即ブロック”する人の心理とは? 拒絶されたときに「振り回されないコツ」
交際中であっても恋人未満の関係であっても、仲がこじれると「すぐに」LINEや電話などの連絡先をブロックしてこちらを遠ざける相手を見ると、悲しくなりますよね。
ちょっとしたすれ違いやケンカで「心が不安でいっぱい」切羽詰まる前に考えたいこと
ブロックには強い拒絶感があり、嫌われたように感じる自分を見るのはつらいことですが、そんなことが「できてしまう」相手にもまた事情があります。
心の距離が近い人をあっけなく拒否するのはなぜなのか、またそうされたときはどう考えればいいのかについて、お伝えします。
どうしてブロックするの? その心理と関わり方
「これ以上のストレスに耐えられない」からブロックする
筆者がよく聞く流れは、相手が恋人であれそれ未満の人であれ、「深い好意でつながっていると思っていた人との間に溝が生まれると、まともに話し合いを続けることなく早い段階でLINEや電話をブロックして音信不通に持っていく」ケースです。
別れ話や関係の終わりが出るような雰囲気に「なったとき」にすぐ行動を起こしており、直前のその人の状態を聞いてみると「怒っていた」「不機嫌さが全開だった」「こちらを責めてばかりいた」と、ネガティブな状態であることがほとんど。
衝突の原因がどちらにあれ、ふたりの仲がつまずいている状態を解決することなくブロックするのは、これ以上のストレスを感じたくない、もう耐えられないというサインでは、と感じます。
ブロックにはいっさいの接触を否定するような強い意思が感じられ、そうすることで心を守っているのですね。
また、それをする自分を見せることで「近づくな」「関わるな」と相手にメッセージを送っています。
ふたりの状態が悪くなると「すぐに」ブロックを発動させる人は、それだけ事態を冷静に考える余裕がなく、痛みから逃げることにのみ意識が向かっているのでは、と筆者は感じます。
ブロックする人は「理解を諦めている」状態
いろいろなケースを見聞きしていると、こんな人がブロックを解除するのは「ブロックされた側がそれでも接触を持ちかけて何とか話し合いを再開し、仲直りが叶ってから」「半年や一年後などかなりの時間を置いてから」が圧倒的に多いのが実際です。
ブロックした側がそれを解いてまた積極的に相手に関わりを持ちかけるケースもありますが、この場合はブロックから解除までの期間も短いのが特徴でバタバタと慌ただしく、落ち着きがないのがわかります。
ブロックした人に話を聞くと、「そうするしかなかった」「これ以上嫌な思いをしたくなかった」と“好きでブロックしたわけじゃない”がわかる言葉が多く返ってきます。
しかし、そこに見えるのは相手によって傷つく自分、「嫌われて相手のなかで無価値となること」へのおそれがあるのです。
ブロックは自分の行動も縛る極端な選択であり、そこまでしなくても音信不通を通すことはできるのですが、「完全な拒絶」をしないと気が済まない、心が落ち着かないのですね。
「これ以上話し合いをしても仲は戻らない」「理解してもらえることはない」という諦めがその人にはあり、そんな状態に身を置くストレスに耐えられないから雰囲気が悪くなると「すぐに」ブロックしてその現実から逃げようとします。
心の距離が近い人とうまくいかない不安や焦りは相当に強く、誰だって苦しいものですが、正面から気持ちを打ち明けあって乗り越えるのではなく「理解を諦める」までが早いのがブロックする側の心理。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手だったり、相手に良く思われない自分への想像に押しつぶされたり、心を開く勇気を持てない不安定さが垣間見えます。
関わりを拒絶する相手とどう向き合えばいいのか
一方で、ブロックされた側の気持ちはというと、「こちらはちゃんと話し合いたかったのに、向こうが勝手に逃げていった」「何も解決していないのに宙ぶらりんで置かれている」「無責任では」と、ブロックした側を責める言葉が多く出てきます。
当然のことで、コミュニケーションを一方的に断絶する相手を見れば、置き去りにされる自分や関係への悲しみが湧いてきますよね。
それが「すぐに」ブロックに走る相手への怒りとなり、別の手段を使ってコンタクトを取ろうとしたり家まで押しかけたり、無茶な行動につながることもあります。
そんな言動がいい結果を生んだケースはなく、無理やりに会って何とか仲直りが叶ってもまたすぐに同じようなつまずきが起こっては、衝動で動いてどんどん悪い確執ばかり育つのもよくあることです。
繰り返しますがブロックは一切の接触を拒否する強い意思の現れであり、そんな状態の相手に何をしても、前向きな話し合いができるはずはありません。
ブロックされたことで「このままでは終わってしまう」と焦り、仲を復活させたくてあれこれ動いても、かたくなに心を閉ざしている相手がこちらを受け入れるのは「許しを請い願う」ような必死さが必要であり、それが果たして正常な在り方でしょうか。
すがってほしくてあえて「すぐに」ブロックに走る人もいますが、そのやり方に乗ってしまえばその後ずっと「すがって仲を復活してもらった側」に立つ自分から降りられず、結局は対等なお付き合いができなくなります。そんなケースもまた多く見聞きします。
コミュニケーションを断っている相手には、何もしないのが最善です。
ブロックされたときにまず考えないといけないのは、「そこまでして自分との関わりを避ける相手の状態」。
無理にそこをこじ開けるのではなく、まずは置いておく、触れずにいるのがお互いのためといえます。
「ブロックさせた側」が悪いのではないと知る
ブロックする側の言葉には、「相手が悪い」「あなたがそうさせたのだ」と、自分の選択を相手のせいにするのもよくあります。
ですが、ブロックする以外にも相手と距離を置くやり方はいくつもあり、極端な選択をしたのはあくまでも当人の意思です。
空気が悪くなって「すぐに」ブロックして相手の気持ちを置き去りにした自分は忘れており、された側はこの事実を忘れてはいけません。
そこまでしないと心を守れないのがその人の弱さであり、選択の原因を「された側」が負う必要はありません。
ブロックするほど相手を遠ざけたい人の心理には「これ以上傷つきたくない」があり、ほかの選択肢を捨ててそれを選んだのが自分なら、理由を相手に持ってくるのは筋が違います。
ブロックがネガティブな感情しか生まない言動である以上は、選択した側はみずからがその責任を負うもの。
「ブロックされるようなことをした自分が悪いのだ」と考える人も多くいますが、実際にひどい振る舞いがあったのならそれを反省するのはまた別の話で、強い拒絶を見せるのは相手の問題であることを切り離して考える必要があります。
極端な拒絶へのショックで「謝りたい」「許してほしい」と事態をちゃんと見ずにブロックを解除してもらうことばかり考えると、本当の問題は何だったのか、そしてどんな解決ができたのかという客観視を失います。
ブロックされた側が考えないといけないのは、「そうする相手の事情」と「その相手と今後どんな関係を築けるのか」、そして自分の振る舞いを真摯に振り返ることです。
本当に自分が悪くてそれを伝えたいと思っても、「すぐに」ブロックまでして関係から逃げたがっている相手に自分の気持ちがまっすぐに届くことは難しいのが現実で、相手の選択に乗って「すぐに」何とかするのではなく、いったん冷静さを取り戻すのが先。
「ブロックさせた自分が悪いのだ」ではなく、「ブロックしたのは相手の選択なのだ」と正しく受け止めることで、不要な焦りを背負うことをやめられます。
「在り方」の軸を自分に置く
たとえば自分が連絡先をすべてブロックするほどの人とは、どんな存在でしょうか。
これ以上関わりたくないから拒絶するのであり、そう思われるのは確かに悲しいですが、同時に「良い縁ではないのだ」ということもわかります。
そこまでつまずいてしまうのは原因があり、それがどちらにあってもこんな極端な選択が生まれるなら、今は離れるのがお互いにとって穏やかな日常を取り戻すために大切だと筆者は考えます。
拒絶されたショックは大きくつらいけれど、それに引きずられて相手の気持ちや仲直りすることばかり考えてしまうと、自分の「どう在りたいのか」の本音がわかりません。
相手の在り方は相手の問題であり、それを基準に自分の気持ちを決めるのではなく、自分自身は「ブロックをされたそのうえで、どう在りたいのか」をしっかりと考える強さが依存を避ける境界線です。
「この人と自分はどうなりたいのか」「この人と自分はどんな関わり方をしたいのか」、コミュニケーションをとる軸は自分にあります。
不安や焦りが強いと、何を想像しても「また好かれること」「元の状態に戻ること」ばかり意識が向きがちですが、そのときは「ブロックまでして自分を遠ざけたがっている相手」の気持ちを考えましょう。
仲直りは自分の一方的な願いであり、かたくなになっている今の相手にどんな姿を見せればいいのか、それは本当に「こう在りたい」自分でしょうか。
「今の」お互いの気持ちには大きな溝があることを、忘れてはいけません。
自分の在り方は自分で決めるのが自立であって、衝撃が大きいときほど衝動に身を任せるのではなく心を落ち着かせるのが先。
焦って動けばかえって苦しみが増すことは多く、行動の責任は自分にあることを考えれば、「どう在りたいのか」をきちんと見る冷静が自分を救います。
心の波が落ち着いて客観的に状況を把握できるようになると、「このまま離れたほうが自分のためかもしれない」「そこまでして仲直りをして、本当に自分は幸せなのだろうか」と、これからについて地に足のついた想像ができるようになります。
本音はどうなのかを知り、それに従って動くのが、「その後」の穏やかさにつながります。
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心の距離が近い人を「すぐに」ブロックする人は、痛みに耐えられない弱さがあります。
こちらと向き合うことを放棄するのは相手の選択であり、それに振り回されると自分の在り方が不安定になり、いつまでも落ち込みから浮上できません。
まず自分はどう在りたいのか、ブロックされたときは相手ではなく自分の心と向き合う強さを、忘れずにいたいですね。
