ブルーオリジンが開発する大型ロケット「ニューグレン」が発射台で爆発した/Malcolm Denemark/USA TODAY/Imagn via CNN Newsource

(CNN)米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏率いるブルーオリジンが開発する大型ロケット「ニューグレン」が、28日に実施された地上試験(ホットファイア試験)中に異常事態に見舞われた。ブルーオリジンが、X(旧ツイッター)で明らかにした。

フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地で同日夜に撮影された映像には、ロケットが発射台で爆発する様子が映っている。

ブルーオリジンの創業者ジェフ・ベゾス氏は、別のXへの投稿で「職員は全員安否を確認済みで、安全な状況にある。原因究明にはまだ至っていないが、既に調査を進めている。非常に厳しい一日だったが必要な修理を行い、再度打ち上げる。それだけの価値はある」と述べた。

同社は今週初め、ニューグレンの打ち上げを再開する計画を発表していた。4月19日の3回目の打ち上げ試験では不具合が発生し、連邦航空局(FAA)が調査を開始していた。この時はロケットの第1段ブースターの海上バージへの着陸は成功したものの、ロケットの上部、つまり第2段はペイロード(搭載物)である通信衛星を安全な軌道に投入することができなかった。

ニューグレンの4回目のミッションは、アマゾンの通信サービス「Amazon Leo」のブロードバンド衛星コンステレーションに加わる48基の衛星を搭載する予定だった。

FAAはCNNへの声明で、28日午後9時前後にニューグレンロケットが異常に見舞われたことについて認識していると説明。今回の試験はFAAが認可した活動の範囲外だったとし、航空交通への影響はなかったと述べた。

当該の画像は発射台に重大な損傷があった可能性を示唆しているが、ブルーオリジンの広報担当者は、今回の事案やその影響に関する詳細を一切明らかにしなかった。

米航空宇宙局(NASA)のジャレッド・アイザックマン長官は28日、Xで「ニューグレンロケットに発生した異常事態をNASAは認識している」と述べた。その上で「我々はパートナーと協力して、この異常事態の徹底的な調査を支援する。短期的なミッションへの影響を評価し、ロケット打ち上げを再開できるよう努める」と語った。

米宇宙軍が発表した声明によると、発射施設の関係者はブルーオリジン並びにそのパートナーと連携し、異常発生の正確な原因究明に取り組んでいる。

ブルーオリジンは29日、ソーシャルメディア上で声明を発表し、今回の事案による残骸が「今後数日のうちに海岸に漂着する可能性がある」と警告。残骸を見かけた場合は、安全のため触れたり近づいたりしないよう呼びかけた。