細木数子さん(C)日刊ゲンダイ

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「エンタメとして引き込まれる」との高評価から、「地上波レベルの内容で薄っぺらい」との酷評まで……。Netflixで配信中のドラマ「地獄に堕ちるわよ」はそのモデルである細木数子さんがそうであったように、賛否真っ二つの感想や評価となって、また話題だ。

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「ドラマは『全裸監督』に『極悪女王』『地面師たち』と、Netflixの実録シリーズに該当します。ドキュメンタリーというよりエンタメ、フィクション寄りの作品なのですが、生前の細木さんをテレビなどで見てきた世代からは『改めてどういう人物だったのか、分かった』といったレビューが少なからずあがっています。演歌歌手の島倉千代子さんを利用して稼ぎ、島倉さんが騙されたと知って関係を絶ったと週刊誌などで報じられた芸能界のカネをめぐる確執。そこで繰り広げられる男女のドロドロの情事まで突っ込み、コンプライアンス重視で自主規制が顕著な昨今の地上波テレビではとても見られないような作品と評価されています」

 とは、スポーツ紙芸能デスク。

「一方で、細木さんは生前、メディアとの激しい攻防でも知られていました。たとえば『週刊現代』が連載したノンフィクション作家溝口敦氏の『細木数子 魔女の履歴書』に対しては、内容が名誉毀損にあたるとして、2006年に細木さんは発行元の講談社に6億円余の損害賠償を求める訴訟を起こした。しかし、細木さん側は2008年に訴訟を取り下げているんですね。溝口氏の著書や関係者の分析によれば、この裁判にはスキャンダルを封じ込める『弁明工作』や、番組を守るための圧力という側面が強かったと指摘されたものですが、実際のところ、どうだったのか、細木さんは連載中止を求める工作も行われたとされていますが、そういう人だったのか 。いまだに解明されていない未解決事件に迫るような部分はほとんどなく、ドラマの内容に深みがなく、物足りないという関係者も少なくありませんね」(同)

■「結局、彼女は何者だったのか?」という問いかけ

 ドラマは細木さんをモデルとした女性が戦後の焼け野原での極貧から立ち上がり、騙されたりしながら成りあがっていく半生を時系列で描いていく。そうやって、テレビのバラエティー番組で売れっ子になり「視聴率の女王」となった主人公の、自伝を依頼された売れない女流作家伊藤沙莉)が虚実を暴いていくというストーリーだ。

「先生とする占い師らが、取材に対して、ことごとく主人公の言い分を否定していくプロットで、嘘と真実の境界線を歩いた女流作家が主人公の仮面を剥ぎ、真相に迫るべく対立していきます。『結局、彼女は何者だったのか?』という問いを視聴者に投げかけるドラマであり、昭和の歓楽街の風景、反社も跋扈していた混沌や猥雑さも再現され、ドラマとしては、十分練られ、お金をかけたであろう凝った演出もなされています。批判のレビューも多いのは、それだけ視聴者の期待値が高い証拠。もちろん、モデルとされた細木数子さんという、評価の定まっていない人物のセンシティブさもあるでしょう」

 とは、あるシナリオライターである。賛否両論であれ、話題となり、ヒットしているのは事実で、ドラマとしては成功なのだろう。

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 細木さんの養女で、「六占星術」後継者の細木かおりさんはドラマ制作に許可を出していないと主張しているが……。関連記事【もっと読む】『細木数子さん後継の養女がNetflixドラマに猛反論…『地獄に堕ちるわよ』とばかりの剣幕の狙いとウラ』なども必読だ。