「神奈川沖浪裏」の複製画を前に話す洲脇さん=4月30日、川崎浮世絵ギャラリー

 江戸時代後期に活躍した浮世絵師・葛飾北斎をテーマにした展覧会が、川崎浮世絵ギャラリー(川崎市川崎区)で開催されている。代表作の「富嶽三十六景」から隠れた名作まで100点を超える作品を展示。後世にも色濃く影響を与えた70年にわたる巨匠の画業をたどることができる。

 「葛飾北斎展−名品でたどる70年の軌跡−」と銘打ち、前後期に分けて開催。前期には「富嶽三十六景」で「三役」と称される名作のうち、青い空に赤く染まった山肌が映え、「赤富士」とも呼ばれる「凱風快晴」と「山下白雨」の現物など78点を展示。後期には全作品を入れ替えて、残る三役のうち、激しくうねる波間の奥に富士山を描いた「神奈川沖浪裏」などを紹介する。

 北斎は20歳で浮世絵界にデビューし、90歳で亡くなるまで描き続けた。展覧会では作品を年代順に並べることで、時代によって変化していく絵柄や表現技法の違いを楽しめる。風景画だけでなく、人物に焦点を当てた作品も並び、東海道の旅人や宿場町の生活などを描いた絵を鑑賞できる。