【住之江ボート G1太閤賞】松井繁 絶妙の逃げ切りで地元周年最多の5V 年間賞金ランク7位に
ボートレース住之江の開設70周年記念G1「太閤賞競走」は最終日の8日、12Rで優勝戦が行われ、松井繁(56=大阪)がインから逃げ切ってG1通算61度目、太閤賞は17年ぶり最多5度目の優勝を決めた。1分47秒1の節間最速タイムでフィニッシュ。握って攻めた井上忠政が2着に続き大阪ワンツー。差した峰竜太が3着で本命サイドの決着。節間売り上げは111億1597万9000円で、目標の110億円をクリアした。
準優の勝利者インタビューで、最後の締めに選んだ言葉はこんなものだった。
「この56歳、やるなっていうところを見せたいと思っているんで、最後も全力で頑張ります!!」
輝かしい実績。ファン、関係者、選手から“王者”とあがめられてきたが、近年は相手以上に“年齢”との闘いにあらがっている姿が印象的だった。
不名誉な記録も記者席をざわつかせた。地元の1号艇は8連敗中…。誰よりも責任感の強い男にとって、想像を絶するプレッシャーだったに違いない。
それでも関係者は初日のドリーム千成賞1号艇に指名した。ボブルヘッド人形の作製もプライドを奮い立たせた。悩みの種だった当地独特の乗りづらさも新エンジンのキャビテーションプレートの変更で緩和された。トップ級の舟足でドリーム千成賞を押し切ると、呪縛から解放されたかのように優勝戦まで突き進んだ。
本番。攻めてきたのは後輩の井上忠だった。節イチの行き足で3コースから捲ってきたが、王者は握り過ぎることなく冷静にレバーを当ててブイを外さぬ絶妙ターン。バック内有利に2マークを先取りしてVを決めた。
「集中することだけ考えていました。(優勝できて)ホッとしましたね。今から変わったことはできないので真摯(しんし)に仕事に取り組んで、いい結果が出せるように精いっぱい頑張ります」
賞金ランクは前日の18位から7位まで浮上。目標のベスト6入りも見えてきた。
◇松井 繁(まつい・しげる)1969年(昭44)11月11日生まれ、大阪府出身の56歳。64期。1989年5月13日、住之江でデビュー。96年児島オールスターでSG初優勝。通算成績2662勝147V。G1は61V。SG12Vでグランプリは3度頂点に輝く。1メートル68。血液型O。

