Image: Raymond Wong / Gizmodo US

一般的にパソコンは出来上がったモノを買います。選べるオプションといえば、色と容量とメモリとキーボードくらいが普通。ちょっと詳しい人だと搭載されるCPUやGPUの構成オプションを検討してみたり、もっと玄人筋だと、もういっそ自分でパーツ買ってきて組み立てたりします。その玄人筋からちょっと戻って、カスタムPCはどうでしょう。けっこう好きに選べるけれど、組み立てはしなくていい。そんな手軽で優しい世界を提供するのがカスタムPCのMaingearです。

最新モデルMaingear Rushを米Gizmodoがレビューしました。

自分でパソコンを組もうと思えば、思ってるより難しいことではありません。時間がかかるのを気にする人はいるでしょうけど、自分で組んだパソコンは、中に何が入っているのかしっかり理解できてているという満足感が何より魅力。となると、MaingearのようなカスタムPCメーカーは、その満足感より高い価値を、自作PCより高い理由を考えなければなりません。が、それ、Maingear Rushを見れば理解してもらえるかも。自作より値段の高いカスタムPCって、もはやアートなのです。

前にレビューしたMarigearの端末はMG-1。こう言っちゃなんですが、外から見たら自分でもできそうな気がしないでもありません。が、中を見るとパソコン好きの素人とは一線を画す出来栄え。Maingearはケーブルの取り扱いの綺麗さに定評があるのです。中にもRGBライトテープが入っているなど、手作り感ありつつ凝っているのもちょいかわいい

Maingearが新モデルRushを発表したのは、今年頭、CES 2025でのこと。CEOのWallace Santos氏に話を聞いたところ、Maingearのアーティストシリーズをより強化し、ユニークな見た目のデスクトップを作りたい。かつ中身もガッツリしたゲーマーが欲しいもの全部入りのマシンにしたいと語っていました。が、このユニークなデザイン、安くはありません。今回、レビュー用にお借りした端末、中身はCPUにAMDのRyzen 7 9800X3Dを、GPUはNvidia GeForce RTX 5080を、メモリは32GB、容量は2TB。特別な冷却システムにRGBライトも盛り込み、お値段4325ドル。日本円では60万円ほど。Intel 14世代とNvidia RTX 4080 Superを搭載したMG-1から1000ドルほど価格上がっています。

これ、似たスペックで自分で組むとします。すると、価格は2600ドルあたりになると思うんですよね。そう考えると、4325ドルは高い。この価格を何に払っているかというと、組んでもらえること。それも上手に美しく組んでもらうこと。で、この価格のこのスペックなら、これからしばらくはパソコンは購入しないと思います。MSI Pro B850-PのマザーボードはRAMもPCI-Eも十分でアプグレしやすい作りです。ただ、ここでもやっぱり同じようなのでもっと安いのがあると頭をよぎります、CyberpowerのPC Gamer Supremeとか。つまり、アートワークってそれなりの価格がするってことですよね。

ケースに傷をつけないように注意を払う

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

自分で組むより高くなる要素の1つであるアートワークケースがこちらです。個人的にはどこなく『グランド・セフト・オート・バイスシティ』を彷彿とさせるこの世界観だけで、プレミア価格に価値を感じてしまいますが。

前後左右のプレートはアートワークでコーティングされ、RGBライトテープが施されています。アーティストシリーズで選べるアートは3種類。レビュー端末の「Night Drive」以外に、サイバーパンク感のある「Machina」とアジアンバイブスの「Good Forutune」。個人的にはレビュー端末のアートが1番好き。中にあるRGB装飾のファン、RAMスティック、冷却CPUユニットの光が映えます。

Maingeraは作りによっぽど自身があるのか、緩衝材のフォームとかなしで送られてきたのにはビビりました。ミドルサイズのデスクトップタワーくらいの重さとサイズのあるRush。部屋から部屋に移動させて使うのではなく、どしっと一箇所に腰を落ち着かせて使うのがいいでしょう。下手に動かすと、UVプリントのアートワークに傷がつきそうでドキドキしました。レビュー期間がそこそこ長かったので、どうしても移動することがあって、その時トップパネルの一部に傷をつけてしまいました…。ショック…。ほんっと、取り扱いには最新の注意を払わなきゃです。逆に自分は雑な人間だ!という自負がある人は、敬遠した方がいいのかも。

Image: Raymond Wong / Gizmodo US
Image: Raymond Wong / Gizmodo US

美意識と必要なモノのバランスの問題ですが、多くのPCタワーって全面にポートがたくさんあって、そこにあれこれつないで雑然としてしまいます。美しさにこだわるRushは、フロントにはUSB-Cが1つ、USB-Aが2つ、イヤホンジャックとシンプル。ただ、やっぱりこれじゃ足りないので、サイドでいいのでもうちょいポートがあればよかったなとは思います。背面も同じ、ポートが足りない。

PC組みを熟知するMaingear

Rushのマザーボードは部品をよりスッキリ見せるためカバーがありません。ワイヤーやヒートシンクに囲まれてハンダ付けされたCPUが好きという人もいるかと思います。が、Maingeraの場合は、部品の収め方とケーブルの取り扱いが非常にエレガント。上品。洗練されています。背面パネルを外すと見える、ケーブルのまとめ方の美しいこと! そこからPSU・電源までうまくケーブルが伸びています。メタルパネルの裏には、マジックテープで綺麗にまとめられたワイヤーたち。どれがどこに接続されているのか非常に分かりやすい。ケーブルを辿ることなく一目で分かるのがMaingearの仕事です。

Image: Raymond Wong / Gizmodo US
Image: Raymond Wong / Gizmodo US

レビュー端末についていた電源は850W MSI MAG A850GL。RTX 5080には十分ですが、RTX 5090だと足りないかも。ただ、16 PIN PCIe接続があるので、もし5080が不足という日がきてもなんとかなります。

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

このスペックなら当然高性能

スペックを文字で見ただけで分かる高性能。ただ、AlienwareのデスクトップArea-51の圧倒的性能と比べると、美しいけれどゲームの最大値を引き出せるとは限らないのがRush。

トップエンドのRyzen 7 9800X3Dは、Intel Core Ultra 9 285Kと比較したベンチマークで、ゲーム使用では上。ちなみに、IntelのArrow Lakeは発表後なかなか評判がよくなかったですが、数カ月を経て改良しゲーム性能を上げてきました。が、それでもIntelトップレベルのチップまでいかず。AMDのX3Dチップは、CPUの拡張メモリ向けに特別な階層タイプのキャッシュを採用しているのですが、これゲーマーにウケがいいので、ここでもIntelのArrow Lakeが物足りない要素が出てしまっています。

RTX 50シリーズがローンチされ、生成マルチフレームによる高フレームレートが出せるようになってしばらく経ちますが、僕が最初にRTX 5080(Founders Edition)を試したのはOrigin PC Neuron 3500X。ドライバーをインストールしたりBIOSをいじったりする必要なく、ほぼバグも発生せず楽しめるプラットフォームです。CPUは、3DMark Speedwayと比較すると200ポイント、3DMark Steel Nomadだと500ポイント近く差がつきます。『サイバーパンク2077』のプレイでは、DLSSとレイトレありのベンチマークで、Neuron 3500X(Core Ultra 9 285K、GPUは同じ)よりもMaingear Rushの方が平均フレームレートが5ほど上で出ました。CPUの負荷が高いゲーム、『Total War: Warhammer III』とかだと、Maingearのメリットはもっと大きくなるかと。

ただ、ゲーム性能のトップofトップが欲しい、かつAIアップスケーリング使わない想定なら、RTX 5090がやはり欲しいところ。個人的にはRTX 5080で大抵のゲーム(4K画質)は満足できると思いますけどね。

総評

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

自分で組めばもっと安くすみます。ただでさえパーツの価格が上がっている昨今、それに加えてアートワークや手間、時間という上乗せコストがかかってしまうカスタムPC。それでもプロにお願いしたくなる、それがMaigear Rushです。Maingeraは製品サポートと無料修理があるところも大きいですね。

いいところ:個性的なアートワーク、安定した作り、ケーブル取り扱いの綺麗さ、ハイエンドゲーム機としての性能

残念なところ:ただでさえ高いパーツに上乗せした価格、ガラスアートの取り扱いにちょっとビビる、前後の出入力ポートがもっとあってもよかった

Source: Maingear

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