“沈没危機”の不安が膨らむ東京2クラブ。次節のダービーマッチは生き残りとプライドを懸けた死闘に
今季J1リーグの28試合を消化して東京ヴェルディは勝点32(8勝8分12敗)の14位、FC東京は勝点31(8勝7分13敗)の15位。降格権ギリギリの18位・湘南ベルマーレ(勝点25)とそれぞれ勝点7、勝点6差あるが、下位に沈んでいる事実は看過できない。
期待の染野唯月も今季リーグ戦でわずか2得点と不完全燃焼。確固たる得点源が見当たらないのはシーズン終盤に向けて不安材料のひとつになる。
東京Vが広島に完敗した翌日、京都サンガF.C.に0−4と惨敗したFC東京はこの試合、最後尾から繋ぐスタイルを完全に読まれていた。自滅のような失点を重ね、ファン・サポーターから「意地見せろ!」コールを浴びせられるなど、屈辱的な敗戦となった。
FC東京の弱点のひとつは脆弱な守備。今夏にCBアレクサンダー・ショルツ、GKキム・スンギュを補強しても改善されず、リーグ戦では6月25日の横浜F・マリノス戦(3−0)を最後に7試合続けて零封がない。そもそも今季J1で無失点に抑えたのはわずか5試合と厳しい結果になっている。
サイドバックの長友佑都やFWの長倉幹樹が好調なのは心強いが、チームのパフォーマンスが不安定。“結局は個人頼み”という部分で勝ち切れない弱さがある印象だ。
リーグ戦で3試合白星がない東京Vと、4試合勝ち星がないFC東京。なかなか結果が出ないなか、“沈没危機”の不安が膨らむ両チームは奇しくも次節、味の素スタジアムで激突する。双方にとって絶対に負けられない一戦は、生き残りとプライドを懸けた死闘になるはずだ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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