Photo: 宮前一喜

サードウェーブコーヒーって言葉、覚えてますか?

12〜3年くらい前に大ブームを巻き起こして以来、現在もなお、東京を中心にぽつりぽつりとそれ系のコーヒーショップが誕生していますね。

サードウェーブコーヒーの定義はいろいろあるけれど、おおざっぱにいうと、浅煎りの豆をハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーのことだと思われます。かくいう僕も、しっかりとブームに乗っかりました。

当時は高額なシングルオリジンをミルで手挽きして、お湯を細〜く垂らしながら丁寧に淹れたコーヒーを楽しんでいたものです。

名作コーヒーメーカーが7年振りに復活

でも僕の丁寧な生活は、2013年、セブンカフェの登場であっという間に終わりました。こんなに美味しいコーヒーが120円足らずで飲めるなんて…。

と、衝撃を受けたのを覚えています。 そこから長くコンビニコーヒーによるフォースウェーブ時代が続いたのですが、今回、僕にフィフスウェーブがやってきた。

それがこのパナソニックの全自動コーヒーメーカー「NC-A58」(税込1万9800円/メーカー公式通販価格)で淹れるコーヒーです。

実はパナソニックコーヒーメーカーは名機と呼ばれていて、2018年リリースのNC-A57はコーヒー好きから熱い支持を集めていました。その新作ということで界隈ではちょっとしたニュースなんです。 前作と変わらず、もちろん全自動。

バスケットにペーパーフィルターをセットして、飲みたい杯数の豆を入れ、水容器に杯数分の水を満たして、お好みコースを選択、スタート。これだけです。

豆挽きや水を循環させながら沸騰させて最適な温度にする沸騰循環、少量のお湯による蒸らし、丁寧な抽出まで、コーヒーを淹れる際にこだわりたいことを全部やってくれます。

しかも豆の油分で汚れがちなミルは自動洗浄でいつでもクリーン。楽すぎます。

実際に使ってみたのですがスタートを押してから出来上がりまでは、8分20秒(自分調べ)程度。コースは、デカフェ豆、マイルド、リッチと今回新たに搭載されたストロングの4種類で、フィルターは粗挽きと中細挽きの2種類が付属しているので、デカフェ以外だと6種類の味わいが楽しめます。

スペシャルティコーヒーで飲み比べ

せっかくなので、浅煎りのスペシャルティコーヒーの豆で試した感想が以下です。

中細挽きフィルター

マイルド:やや濃い目ですが、スッキリとした味わい。香りはあまり強くなく、時間が経つほどに甘みが追いついてきます。

リッチ:濃い目。濃厚な味わいで苦みの余韻が続きます。大き目のマグカップでゆっくり飲むのがおすすめ。

ストロング:激濃。苦みとコクがずっしりと重く、深煎り派にぴったり。僕には濃すぎたので、お砂糖を入れて温めた牛乳でカフェオレにしました。びっくりするぐらい美味しいです。

粗挽きフィルター

マイルド:薄目。軽やかでフルーティ、酸みが際立つ味わい。香りもしっかりと感じられ、試した豆に一番合っていたのだと思われます。

リッチ:弱薄目。基本粗挽きフィルターのマイルドとそこまで変わらないですが、甘みが引き立っていたと思われます。甘やかな酸みで若干のコクもあり、僕は一番好みでした。

ストロング:濃い目。体感的には中細挽きのマイルドより濃いような気がします。味わいはスッキリしていますが香りは弱めです。酸みは薄くなり、苦みが強く出てきます。

コンパクトなサイズで設置場所を選ばない

すべてのコースを多めに3杯分で試したのですが、保温機能が秀逸。30分経つと温度を自動的に下げてくれて、1時間59分45秒(自分調べ)経つと保温をオフ。

さすがに50分以上だと煮詰まってきますが、30〜40分は味わいはそのままに温かいコーヒーが美味しくいただけます。

お手入れも簡単で、洗浄するのは、ペーパーフィルターをセットしたバスケットと保温容器だけ。僕は不精者なので水容器は2〜3回に1回洗っていました。

サイズもH34.9×W15.2×D27.2cmと横幅が15cm程度しかないので、僕の狭いキッチンでも邪魔にならずに設置できます。

欲をいわせてもらえれば、前作に搭載されていた、沸騰浄水機能を復活させて欲しいことくらい。

昨今の物価高で水も高くなってきたので、水道水で美味しく飲めたのは良かったと思われます。

とはいえ、20,000円を切る価格(前作NC-A57のメーカー公式通販価格27,500円)はかなり買いかと。

何ウェーブかわかりませんが、このイノベーティブなコーヒーメーカーがあなたのコーヒーライフにニューウェーブを起こしてくれることは間違いありません。

SourPhoto: 宮前一喜

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