2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 後編 激化するEV競争、堅調な日本勢
15:ヒョンデ・ツーソンLWB - 42万2700台(+26%)
(この記事は後編です。ランキング30位〜16位は前編の「2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 前編 躍進と急落、BYDの台頭」で紹介しています)
【画像】昨年世界で最も売れたクルマはEVだった!【テスラ・モデルYを写真でじっくり見る】 全30枚
ヒョンデ・ツーソンLWBは前年の24位から15位へと順位を上げ、大きく躍進した。その理由は、中国とアジアにおける継続的な人気である。車名の「LWB」が示すように、欧州などで販売されている標準的なモデルよりもホイールベースが75mm長いロングホイールベース仕様だ。中国では特に、後部座席の広さが重要視されている。

15:ヒョンデ・ツーソンLWB - 42万2700台(+26%)
2023年のツーソンLWBの世界販売台数は42万2700台で、前年比で8万8000台増加した。2023年後半に実施されたマイナーチェンジは、2024年の販売を後押しするだろう。
14:ホンダ・アコード - 45万800台(-6%)
ホンダ・アコードの2023年の販売台数は、2022年の47万9300台から6%減の45万800台となった。前年比2万8500台の減少である。ホンダはベストセラー上位30位内に4車種を擁していることから、その地位がただちに揺らぐことはないだろう。特に、アコードのようなセダンはSUV人気で大打撃を受けていることを考えればなおさらだ。
ホンダにとって悔しいのは、日産セントラやトヨタ・カムリのような他の中型セダンが販売台数ランキングで断固としてアコードを上回っていることだろう。

14:ホンダ・アコード - 45万800台(-6%)
13:日産エクストレイル - 46万1300台(631%増)
2023年の日産エクストレイルの販売台数は、前年比で631%増という驚異的な伸びを記録した。これだけ躍進したのだから、もっと上位に立ってもおかしくないと思われるかもしれないが、2022年はエクストレイルにとって非常にさみしい年だった。新型投入を前に、先代モデルの販売台数が急落していたのだ。
新型が日本、オーストラリア、欧州、中東など多くの主要市場に登場したのは2022年後半、あるいは2023年初頭になってからだ。その結果、2022年の販売は低迷したが(48位)、新型の登場を待つ間に消費者の期待感は大きく膨らみ、2023年は13位まで回復した。

13:日産エクストレイル - 46万1300台(631%増)
12:BYDクイン- 47万3300台(43%増)
BYDクイン(Qin、秦)は中国の月間販売台数チャートで何度も首位を獲得するなど、大成功を収めている。年間販売台数は非常に好調で、2022年には33万1200台で26位だったのが、2023年には47万3300台で12位に躍進している。前年比43%増と、どの基準から見ても輝かしい成長だ。
クインはバッテリーEVとPHEVが導入されており、今後もより多くの市場に向けた輸出計画がある。

12:BYDクイン- 47万3300台(43%増)
11:ホンダ・シビック - 47万8300台(23%増)
米国の小型車分野の好転により、ホンダ・シビックの販売台数は前年比23%増の47万8300台となった。順位も17位から11位へと躍進した。
なお、この数字には、一部の市場でシビックと呼ばれる「インテグラ」の販売台数も含まれている。

11:ホンダ・シビック - 47万8300台(23%増)
10:テスラ・モデル3 - 50万8500台(+5.5%)
テスラ・モデル3は、トップ30の中で唯一、2022年から順位を維持した。新型コロナのパンデミックによる停滞期を経て世界の自動車市場が全体的に拡大する中、モデル3は販売台数を48万2200台から50万8500台に伸ばした。
欧州市場も含め、多くの国で販売台数の上位に食い込んでいる。トップ3に入ることもしばしばだ。

10:テスラ・モデル3 - 50万8500台(+5.5%)
9:日産セントラ/シルフィ - 53万3700台(-6%)
日産セントラ(一部の市場ではシルフィと呼ばれる)は、北米、中国、そしてアジア市場では常に売れ筋となっている。2023年の世界販売台数は、前年比6%減で、56万6500台から53万3700台に減少した。現行の第8世代は2019年から販売されているため、販売台数の減少は予想の範疇だろう。
順位としては2022年の7位から9位に後退したものの、依然として世界トップ10入りを果たしている。

9:日産セントラ/シルフィ - 53万3700台(-6%)
8:トヨタ・ハイラックス - 60万4800台(-4%)
トヨタ・ハイラックスはトップ10の常連である。商用車と乗用車、どちらで集計しても世界各国で高い人気を集めている。悪路や厳しい地形に対応できる不屈のピックアップトラックだ。
それでも、2023年の販売台数は前年比4%減で、63万2500台から60万4800台に減少した。とはいえトヨタ車はトップ10に5車種も入っているため、トヨタがこのことで気をもむことはないだろう。

8:トヨタ・ハイラックス - 60万4800台(-4%)
7:フォードF-150 - 62万3200台(+19%)
かつて世界で最も売れるクルマであったフォードF-150も、変遷の時期を迎えている。しかし、販売台数ランキングでは前年の9位から2つ順位を上げ、7位につけている。2021年には8位であったため、近年で最高の結果と言える。
台数としては前年比で19%増加し、52万5100台から62万3200台へと10万台近い成長が見られた。このような増加は、フォードに限らずどのメーカーにとっても喜ばしいことだろう。

7:フォードF-150 - 62万3200台(+19%)
6:トヨタ・カムリ - 65万500台(-3%)
カムリは長い間、世界トップ10の中心的存在であった。その主な理由は信頼性の高さにあり、米国においては他の追随を許さない評価を得ている。
しかし、鉄壁のイメージがあるカムリでさえも市場の潮流には抗えず、順位を前年の5位から6位へと落としている。販売台数も3%(2万2800台)減少した。

6:トヨタ・カムリ - 65万500台(-3%)
5:トヨタ・カローラクロス - 71万5500台(+35%)
カローラ・クロスがトップ5入りを果たしたというのは、トヨタにとって本当に明るい話題である。2022年、カローラ・クロスの世界販売台数は53万300台となり、パンデミックに見舞われた2021年比で221%増加した。そして2023年、カローラ・クロスとその分身であるフロントランダーはさらに35%増の71万5500台を記録した。
2022年とは異なり、2023年は対象市場のすべてで正式に販売されたこともあって、印象的なパフォーマンスを見せた。

5:トヨタ・カローラ・クロス - 71万5500台(+35%)
4:トヨタ・カローラ - 80万3000台(-19%)
これまでの12世代で累計5000万台以上の販売台数を記録し、単一モデルにおけるギネス記録を更新し続けているカローラ。世界中で不動の人気を誇るが、2023年の販売台数は前年比で19%減少した。
2022年は99万1600台で世界2位についていたが、2023年には80万3000台に落ち込んだ。これにより、トヨタのワンツーフィニッシュも叶わなかった。

4:トヨタ・カローラ - 80万3000台(-19%)
3:ホンダCR-V - 84万6100台(+15%)
ホンダCR-Vの販売台数15%増は非常に喜ばしいニュースで、順位も2022年の4位から3位に浮上した。CR-Vの復調には、2021年から2022年にかけて落ち込んでいた米国での販売台数が改善したことが貢献している。
また、北米から中国、欧州からアジア、南米からオーストラリアまで、真にグローバルに展開している数少ないクルマの1つであり、世界の多様な国で高い支持を得ている。

3:ホンダCR-V - 84万6100台(+15%)
2:トヨタRAV4 - 107万5200台(+6%)
トヨタRAV4は前年と同じ100万台の大台を維持したが、ナンバーワンの座を守ることはできなかった。2023年の販売台数は107万5200台で、2022年の101万5700台と比較すると5万9500台の増加だ。首位を明け渡したとしても決して侮れない数字である。
RAV4の販売台数は2021年から2022年にかけて10%減少していたため、増加に転じたことはトヨタにとって安心材料となるだろう。

2:トヨタRAV4 - 107万5200台(+6%)
1:テスラ・モデルY - 122万3000万台(+63%)
テスラ・モデルYが2023年の世界販売台数で1位に躍り出た。バッテリーEVが首位に立ったのはこれが初めてであり、また、発売直後の新型車でなくとも躍進できるということを示す好例だ。
モデルYは2020年に発売され、多くの市場で着実に支持を広げてきた。どこでも常にベストセラーというわけではないが、さまざまな国でトップ3入りを果たし、グローバルで成功を収めている。2023年に販売台数100万台を突破したのは、モデルYとトヨタRAV4の2車種であった。

1:テスラ・モデルY - 122万3000万台(+63%)
テスラが今直面している課題は、EV分野の競争がますます激化する中、2024年に向けてこのトップの座を維持することである。
