感動作品ばかり! 『世界名作劇場』のアニメおすすめランキングTop10
かつてフジテレビ系列に『世界名作劇場』というアニメ放送枠がありました。名前の通り海外の童話などを基にしたアニメ作品が放送される枠で、例えば『フランダースの犬』や『小公女セーラ』などがあります。今回は、この『世界名作劇場』で放送された作品の「お薦めのTop10」を紹介します。
※日本アニメーションで公式に『世界名作劇場』とされている『フランダースの犬』から『こんにちは アン〜Before Green Gables』までが対象
●1位『ロミオの青い空』
病気の父親を助けるために、ミラノの町で煙突掃除夫として働くことになった主人公のロミオ。街へ向かう道中で、同じく煙突掃除夫になる予定のアルフレドと出会います。ミラノの街で再会した二人は、掃除夫としてつらい日々を送る中で友情を深め、「黒い兄弟」という掃除夫たちの同盟を結成。不良少年のグループと対峙(たいじ)することになり……。
1995年に放送された世界名作劇場の第21作。ミラノの町で働く少年掃除夫たちが懸命に生きる姿、そしてロミオとアルフレッドの熱い友情を描いています。途中でアルフレドの秘密が明かされ、そこから物語が一気に動きます。全33話とシリーズの中では短い話数ですが、友情と感動が目いっぱい詰まった名作です。
本放送:1995年1月15日-1995年12月17日
原作:リザ・テツナー『黒い兄弟』
監督:楠葉宏三
作画監督:佐藤好春/大城勝/井上鋭/アベ正己/北崎正浩
脚本:島田満
美術監督:川口正明
キャラクターデザイン:佐藤好春
主なキャスト:ロミオ(CV折笠愛)/アルフレド(CV藤田淑子)/ビアンカ(CV岡村明美)/ジョバンニ(CV檜山修之)
製作:フジテレビ、日本アニメーション
●2位『小公女セーラ』
イギリスのミンチン学院の生徒であるインドの富豪の娘・セーラ。ある日セーラの元に父親が破産し、さらに病気で亡くなったとの連絡が入ります。富豪であるセーラにコンプレックスを抱いていたミンチン院長は、天涯孤独になったセーラを使用人として無給で働かせます。一転して過酷な環境に落とされたセーラの運命は……。
過酷な運命を背負った少女が、そこから大逆転していく物語。ただ、そこまでの過程が大変に熾烈(しれつ)です。それまで仲良くしていた他の生徒たちからも嫌がらせやいじめを受けます。しかしセーラはそのつらい境遇に負けず、過酷な運命に立ち向かいます。その姿が実にけなげで、感動的なのです。海外でも高い評価を受けている作品です。
本放送:1985年1月6日-1985年12月29日
原作:フランシス・ホジソン・バーネット『小公女』
監督:黒川文男
作画監督:才田俊次/山崎登志樹/大谷敦子
脚本:中西隆三/椋露地桂子
美術監督:沼井信朗
キャラクターデザイン:才田俊次
主なキャスト:セーラ(CV島本須美)/マリア・ミンチン(CV中西妙子)/アメリア・ミンチン(CV梨羽由記子)/ラビニア(CV山田栄子)/ベッキー(CV鈴木みえ)
製作:日本アニメーション、フジテレビ
●3位『フランダースの犬』
小さな農村に住む画家を目指す少年ネロは、祖父と愛犬のパトラッシュと共にミルク運搬業をしながら貧しい生活を送っていました。しかしひょんなことから仕事を失い、さらに火事の放火犯のぬれぎぬを着せられてしまいます。追い打ちをかけるように祖父が亡くなり、全てを失ったネロは、わずかな望みを懸けて自分の絵を絵画コンクールに送ることに……。
『世界名作劇場』で最も有名な作品といえば、1作目に当たるこの『フランダースの犬』でしょう。アニメ作品を取り上げた番組で、最終回の映像が何度も繰り返し放送されているので、若い世代でもラストシーンを知っている人がいるでしょう。最終回だけではなく、それまでの過程を見るとあの最後がさらに泣けるようになります。
本放送:1975年1月5日-1975年12月28日
原作:ウィーダ(マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー)『フランダースの犬』
監督:黒田昌郎
作画監督:坂井俊一/羽根章悦/岡田敏靖
脚本:吉田義昭/加瀬高之/伊東恒久/雪室俊一/佐藤道雄/高山由紀子/安藤豊弘/中西隆三
美術監督:伊藤主計
キャラクターデザイン:森康二
主なキャスト:ネロ(CV喜多道枝)/ジェハン(CV及川広夫)/アロア(CV桂玲子)/ジョルジュ(CV駒村クリ子)
製作:ズイヨー映像、日本アニメーション
●4位『レ・ミゼラブル 少女コゼット』
幼いコゼットを連れ、パリの街へやって来た母ファンティーヌでしたが、宿屋の主人にだまされそこからさらに遠方へ働きに出ることになります。たった一人で母を待つコゼットは、宿屋の使用人としてつらい日々を送ることになり……。
ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』を原作としたアニメ。原作にはないエピソードやオリジナルキャラクターが登場し、原作を知っている人でも新鮮な気持ちで楽しめます。しかも、物語から受ける感動は原作と遜色ありません。特にコゼットが大人になってからの展開は注目です。
本放送:2007年1月7日-2007年12月30日
原作:ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』
監督:桜井弘明
作画監督:藤原宏樹/山本径子/阿部千秋/加瀬政広/南伸一郎/清水恵蔵/三浦洋祐/清水友子/Son Gil-young/宍戸久美子/渡辺章/志田ただし/桝井一平/服部聰志/渡辺はじめ/鈴木伸一/梶浦紳一郎/川口弘明/昆進之介/中野彬子/三浦貴弘/小林ゆかり/をがわいちろを
脚本:金春智子/丸尾みほ/平見瞠/横谷昌宏/池田眞美子/島田満
美術監督:中村光毅
キャラクターデザイン:渡辺はじめ/吉松孝博
主なキャスト:コゼット(CV 名塚佳織/松元環季)/ジャン・ヴァルジャン(CV菅原正志)/ファンティーヌ(CV萩原えみこ)/ミリエル司教(CV大塚周夫)/シスター・サンプリス(CVかないみか)
製作:フジテレビ、日本アニメーション
●5位『母をたずねて三千里』
イタリア・ジェノバに暮らす少年マルコ。父と母、そして兄の4人でつつましい生活を送っていましたが、次第に困窮し、ついに母がアルゼンチンへ出稼ぎに行くことになってしまいます。それからしばらくして母からの便りが途絶えます。心配になったマルコは父を説得し、母を捜しに旅立ちます……。
少年が遠い道のりを旅し、母を捜す感動巨編。この作品では主人公のマルコの行動がより客観的に描かれており、旅行ドキュメンタリー映画のようなテイストの内容になっています。感動的なシーンとしては母・アンナとの再会シーンが挙げられますが、それ以外にも、イタリアへの帰路で以前お世話になった人たちと再会するシーンがあり、これがまた感動的なのです。
本放送:1976年1月4日-1976年12月26日
原作:エドモンド・デ・アミーチス『クオーレ』
監督:高畑勲
作画監督:小田部羊一
脚本:深沢一夫
美術監督:椋尾篁
キャラクターデザイン:小田部羊一
主なキャスト:マルコ・ロッシ(CV松尾佳子)/アンナ・ロッシ(CV二階堂有希子)/ペッピーノ(CV永井一郎)/フィオリーナ(CV信沢三恵子)/ピエトロ・ロッシ(CV川久保潔)
製作:日本アニメーション、フジテレビ
●6位『南の虹のルーシー』
農場を手に入れるためにオーストラリアへやって来たポップル一家。しかし政府の測量の遅れから、農地を手に入れることができません。小さな一軒家を購入してひとまずオーストラリアでの生活を始めます。ポップル家の三女ルーシーは、オーストラリアの雄大な自然の中でさまざまな動物と触れ合う生活を送ることになり……。
本作は大きく二つのパートに分かれており、前半はポップル家がオーストラリアでの生活の基盤を築く様を描き、ルーシーたちはたくさんの動物と出会い、先住民たちと交流を深めます。私たちの知り得ない1800年代のオーストラリア移民の生活を楽しむことができます。後半ではなかなか農地を手にできない一家を大きな事件が襲いますが、その後には大きな感動が待ち受けています。全50話ですが、非常にバラエティーに富んだ内容なので飽きずに楽しめます。
本放送:1982年1月10日-1982年12月26日
原作:フィリス・ピディングトン『南の虹』
監督:斎藤博
作画監督:森友典子/前田英美/村田耕一/高野登
脚本:宮崎晃
美術監督:阿部泰三郎
キャラクターデザイン:小田部羊一
主なキャスト:ルーシー(CV松島みのり)/ケイト(CV吉田理保子)/クララ(CV玉川沙己子)/アーサー(CV堀勝之祐)/アーニー(CV谷育子)/ベン(CV松田辰也)/デイトン(CV肝付兼太)
製作:日本アニメーション、フジテレビ
●7位『七つの海のティコ』
海洋生物学者の父・スコットと相棒のアル、そしてティコというシャチと共に海洋調査船で世界中を旅している少女・ナナミ。スコットの目的は伝説の生き物「ヒカリクジラ」を探すことでしたが、手掛かりさえつかめない日々が続きます。そんなある日、世界経済の乗っ取りを企む大企業・GMCもヒカリクジラを追っていることを知り……。
本作は世界名作劇場の作品の中で唯一の完全オリジナルアニメ。また、時代設定が現代というのも特徴の一つで、名作劇場のアニメの中でも異色作でした。ファンタジックな要素もありますが、中心となって描かれているのはナナミとティコの「人間と動物との交流」です。この関係はほほ笑ましく、また大きな感動を呼ぶことになります。
本放送:1994年1月16日-1994年12月18日
原作:広尾明(原案)
監督:高木淳
作画監督:大城勝/井上鋭/五月女浩一朗/佐藤好春/杉山東夜美/入好さとる
脚本:青山紀之/三井秀樹/松井亜弥/池田眞美子/登戸徹
美術監督:森元茂
キャラクターデザイン:森川聡子
主なキャスト:ナナミ(CV林原めぐみ)/スコット(CV池田秀一)/アル(CV緒方賢一)/シェリル(CV水谷優子)/トーマス(CV松井摩味)/ジェームス(CV増岡弘)
製作:フジテレビ、日本アニメーション
●8位『トラップ一家物語』
念願の修道女になる道に進んだマリアは、オーストリアの英雄にして貴族であるトラップ大佐の家に家庭教師として迎えられます。トラップ家の7人の子供たちはマリアに対して心を閉ざし彼女を拒み続けますが、次第に明るく天真らんまんなマリアを受け入れていき……。
映画化もされた有名な『サウンド・オブ・ミュージック』が原作のアニメ。マリアがトラップ家の子供たちと少しずつ仲を深めていく過程が丁寧に描かれており、また家族の絆を大切にするマリアの言動も大変に魅力的です。映画よりも史実に基づいて描かれていると評価されており、特に後半のオーストリアからの亡命の過程は注目です。
本放送:1991年1月13日-1991年12月22日
原作:マリア・フォン・トラップ『サウンド・オブ・ミュージック』
監督:楠葉宏三
作画監督:入江篤/加藤裕美/大城勝/田中穣/遠井和也/細井信宏/伊武菜鳥
脚本:しろやあよ
美術監督:森元茂
キャラクターデザイン:関修一
主なキャスト:マリア(CV勝生真沙子)/ゲオルク・フォン・トラップ(CV堀勝之祐)/ルーペルト(CV安達忍)/ヘートヴィッヒ(CV川村万梨阿)/ヴェルナー(CV松岡洋子)/マリア(CV白鳥由里)/ヨハンナ(CV石川寛美)/マルティナ(CV鈴木砂織)/アガーテ(CV渡辺菜生子)
製作:日本アニメーション、フジテレビ
●9位『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』
スイスで医者を営むエルンスト・ロビンソンは、友人の誘いでオーストラリアへと一家で渡ることになります。しかしその旅の途中で船が座礁。ロビンソン一家は船に残されてしまいます。なんとか自作のイカダで船から脱出しますが、たどり着いた先は無人島。ロビンソン一家はこの島でしばらく暮らすことになり……というお話。
無人島に漂着した一家の悪戦苦闘の日々を描いています。大人にとっては苦難の日々ですが、長女のフローネなど、好奇心旺盛な子供にとっては刺激的な毎日。見ている側も、大自然の中でのびのびと生きる彼女たちの生活に憧れを抱いてしまいます。感動的なシーンもありますが、サバイバルアニメとして楽しむのも面白いでしょう。
本放送:1981年1月4日-1981年12月27日
原作:ヨハン・ダビット・ウィース『スイスのロビンソン』
監督:黒田昌郎
作画監督:桜井美知代/村田耕一/川筋豊/前田英美/森友典子
脚本:松田昭三
美術監督:井岡雅宏
キャラクターデザイン:関修一
主なキャスト:フローネ(CV松尾佳子)/フランツ(CV古谷徹)/エルンスト(CV小林勝彦/小林修)/アンナ(CV平井道子)/モートン(CV永井一郎)/タムタム(CV塩屋翼)/
製作:フジテレビ、日本アニメーション
●10位『ピーターパンの冒険』
大人にならない少年ピーター・パンに憧れるウェンディの部屋へ、ある晩本物のピーター・パンがやって来ます。ウェンディは弟のジョンとマイケルと一緒にピーター・パンに連れられ、夢の国ネバーランドへ旅立ちますが、そこには残酷なフック船長が待ち受けており……。
世界中で人気の『ピーター・パンとウェンディ』が原作のアニメ。本作のピーター・パンはおなじみの緑ではなく、茶色の衣装に身を包んでいますが、実はこの色が原作に忠実なのです。物語前半ではフック船長との戦いが描かれ、後半はネバーランドを狙う魔女ダークネスと戦うオリジナルストーリーとなっています。これぞ冒険譚(たん)という展開や演出が続き、飽きることなく楽しめる作品。神出鬼没の時計ワニの存在も注目です。
本放送:1989年1月15日-1989年12月24日
原作:ジェームズ・M・バリー『ピーター・パンとウェンディ』
監督:黒田昌郎
作画監督:川崎博嗣/大久保富彦/遊佐和重/石之博和/沖浦啓之/ふるたしょうじ/谷口守泰/賀川愛
脚本:雪室俊一/島田満
美術監督:高野正道
キャラクターデザイン:なかむらたかし
主なキャスト:ピーター・パン(CV日高のり子)/ウェンディ(CV松井菜桜子)/ジョン(CV羽村京子)/マイケル(CV渕崎ゆり子)/ティンカー・ベル(CV島本須美)/フック船長(CV大塚周夫)
製作:フジテレビ、日本アニメーション
おすすめの『世界名作劇場』のアニメをランキング形式でご紹介しました。古いものだともう30年以上も前の作品もありますが、今見ても面白さは色あせていません。今ではwebで購入視聴できるので、冬休みなどたっぷり時間が取れるタイミングで楽しんでみてはいかがですか?
(中田ボンベ@dcp)
