ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:黒澤崇】

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ベッツが吐露した苦悩、不振以上に悩んだ辛辣な批判

 匿名による心ない批判が、ムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)を苦しめた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番を務めるケイティー・ウー記者が記事で言及。不振が続くなか“見えない敵”にも悩まされていた事実が、ベッツの口から明かされた。

 ベッツは今季、右脇腹を痛めた影響で4月5日(日本時間6日)に負傷者リスト入り。5月11日(同12日)に復帰するも打率は1割台に低迷し、本来のプレーは影を潜めた。しかし5月26日(同27日)のロッキーズ戦に今季初めて4番で起用されると、2本塁打を含む3安打5打点の活躍。復調の兆しを見せたが、不振が続く間、最もベッツを悩ませていたのはインターネット上での辛辣な批判だったという。

 記事ではベッツの悲痛な思いも紹介。「ネガティブ(な声)が多くあるんだ。(ネット上には)本当に沢山のヘイトがある。ある意味信じられないよ」と赤裸々な発言を取り上げた。ファンの反応が気になって眠れない日もあり、自身のSNSアカウントも削除。「応援しに行って、どうしてそこまで否定的になれるんだろう。でも、それが今の世の中なんだろうね。時々、最悪だなって思う」と、胸の内に抱えていた思いを吐露した。

 記事を執筆したウー記者は28日(同29日)、ポッドキャスト番組「ドジャース・テリトリー」に出演。ベッツが受けた名もなき批判について語ると「私たちが覚えておくべきことがある。それは、彼らは選手である前に1人の人間だということ」と注意喚起。「ムーキーは今季ここまで(成績が)安定していないし、ファンがフラストレーションを感じていると思う。でも、彼が努力していないという訳ではない」と、スター選手が抱く重圧を思いやった。

 また、同記者は低迷が続く要因についても言及。「彼は、若い頃にやっていたことがもう機能しなくなっているから、ほとんど一から学び直さなければならなくなっていると話していた。だから今は試行錯誤を繰り返している最中で、それには時間がかかる」と、ベッツが置かれている現状を説明した。

 初めて4番で起用された26日(同27日)のロッキーズ戦は、2本塁打を放つも、以降2試合は7打数無安打。チームは29日(同30日)のフィリーズ戦に勝利し6連勝を飾るも、ベッツは打率.176と苦悩が続く。ドジャースの象徴でもある33歳は、この逆境を乗り越えることができるだろうか。(Full-Count編集部)