五輪陸上110mHで“ジョギング”→組最下位の珍光景 その意図は「賢い選択を取った」米選手が説明
パリ五輪
パリ五輪は4日、陸上男子110メートル障害予選が行われた。第2組ではフレディー・クリッテンデン(米国)が18秒27で組8着。まるでジョギングするかのような走りで敗者復活戦に回ることになった。全体1位より5秒以上も遅いタイムだが、英メディアによるとこれは作戦であったと伝えられている。
英スポーツメディア「スポーツバイブル」は「アメリカ人ハードル選手が五輪のレース中、ずっとジョギングだった。そしてその理由を奇妙なことにインタビューで説明」との見出しで記事を掲載。クリッテンデンが意図的に組8着となったことを伝えている。
今大会は、一部の陸上競技で敗者復活戦が行われる初の五輪であると記事では説明。国際大会では2022年から一部で導入されているようで、「予選でのパフォーマンスで準決勝に進出できなかった選手に基本的に2度目のチャンスを与えるものである」と説明している。
レース後、クリッテンデンは米放送局「NBC」のインタビューで、怪我から回復する時間を作るためにわざとジョギングしたと明かしたという。「あれは意図的な選択だった。敗者復活戦には誰でも出場できる……。だから俺は感情的な選択ではなく、賢い選択をとり、自分の身体を悪化させるのではなく少しでも回復させたんだ。医師に頼り、神に頼り、敗者復活戦を待ち、敗者復活戦で全力を尽くそうと決めた」と語っている。
(THE ANSWER編集部)