母・竹下景子から月20万円の小遣いをもらっているという俳優のアナム(写真はアナムのツイッターより)

写真拡大

 朝起こしてくれるのはママ。洋服を選ぶのもママ。お弁当を作るのも、駅までの送り迎えもママ。進路を考えるのも…現在放送中のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)は、母親に過保護に育てられた女子大生が、恋や友情、就職活動で壁にぶつかり、自立へ向け奮闘するストーリーだ。

 ドラマの通り、周りの見えない母親が過保護になりがちだが、芸能界では、“常識人の代表”のような彼女が息子への溺愛ぶりを見せつけている。

竹下景子さん(63才)、いまだに28才にもなる息子さんのお洋服を選んでいるそうなんです。息子さんがテレビや舞台に出演する時は、まず竹下さんがご自身のスタイリストに相談してコーディネートするらしくて。育ちがよくておっとりした息子さんもそんなママの意見をすんなり受け入れちゃうんですよ。9月半ばから息子さんの舞台が始まりますが、まさか毎日いらっしゃったりして…」(舞台関係者)

 竹下は1984年に写真家の夫と結婚。1986年に長男を、1988年に次男で俳優の関口アナム(28才)を出産した。

「アナムさんは美大卒業後に2年間イギリスに留学していたんですが、帰国すると “俳優になりたい”と言って両親を驚かせたそうです。もちろん経験ゼロですが、竹下さんは“そんな甘い世界じゃないのよ。

 でも…アナムくんがそう言うなら”と、“就職先”となる今の所属事務所を紹介したそうです。“アナムくんに頼まれたら断れないわ。応援してあげるのが親だもの”と目を細めていましたね。

 駆け出しの俳優にありがちな過酷なバイト生活ともアナムさんは無縁。竹下さんが“バイトする時間があったら、自分の将来に生かせる勉強をした方がいいわ”と言って、アラサーになった子供たちに月20万円以上お小遣いを渡しています」(竹下の知人)

 月20万円のお小遣いは序の口。竹下は頻繁に「お金あるの?」とアナムに尋ねては財布を補充。一緒に買い物に出かけると、ついでに高級ブランド『ジャガー・ルクルト』の100万円以上する腕時計も買ってあげる。高級寿司店で「お母さんにツケといて」と言って残したアナムの請求書もぽんと支払う。筋金入りの過保護ママだ。

 アナムは昨年、ドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)に出演。

「放送はお母さんと一緒に見るらしいんです。すると竹下さんが“いいわね、今のアナムくんの表情”なんて必ずほめるんだそうです。アナムさんの口グセは“親に怒られたことがない”“欲しいものは何でも手に入った”ですから、もう脱帽です(笑い)」(前出・知人)

 ある時、アナムが慣れないバラエティー番組に出演したときのこと。ほとんど発言しないアナムの様子を見て竹下はこんな風に言ったという。

「みんなが話すんじゃなくて、聞き役もすごく大切だものね。さすがアナムくんよ」

 竹下といえば、名古屋弁護士会副会長を歴任した父を持つ育ちのよさや、伝説のクイズ番組『クイズダービー』(RBS)で見せる教養の豊かさなどから、長い間「お嫁さんにしたい女優」ナンバーワンに君臨していた。

「素顔の竹下さんも、テレビで見るような聡明で良心的なかたです。子供2人を育てながら産後すぐに仕事に復帰して、家事もこなし、隙間時間に趣味で息抜き。まだ子供が幼かった2001年に、旦那さんが胃がんを告知された時には、竹下さんが治療法や病院探しに奔走し無事寛解しました。そんなしっかり者の彼女が子供のことになると自分を抑えられず、何かと口を出したりお金を援助したりしてしまうなんて、意外ですよね。“あの竹下さんも親なんだなぁ”って」(芸能関係者)

◆過保護過ぎるとどうなる?

 ところが、そんなしっかり者で完璧主義の人こそ、過保護ママになりやすいと中央大学文学部教授の山田昌弘さんは指摘する。

「完璧主義のママは細かいミスや危険にすぐ気がつきます。すると、子供が失敗することが目にみえているのでつい口を出してしまうんです。“後悔させたくない。危ない思いをさせたくない”というのもありますが、後で自分の責任になることも恐れています」

 今、芸能界は空前の2世ブーム。何不自由なく育てられ、親の影響で芸能界を志し、七光りでゴールデンタイムの番組に出演する2世タレントが急増している。そんな芸能界には特に竹下のような過保護ママが多い。

「まず、子供に庶民から見て多額のお金を与えるのに抵抗はない。ママ友も同じく裕福なので、“我慢させる”という発想がない。また、洋服や仕事のことなどに口を出してしまうのは、“芸能人の子供なのにダサいと思われたり、仕事がうまくいかなくて惨めな思いをしたらかわいそう”と、余計な心配をするから。過保護に育てている自覚は全くないでしょう。

 逆に過保護を指摘すると、“いかに自分が面倒を見ないと子供が危険なのか”をまくしたてて“自分が守らなきゃ”と肯定し、より頑固な過保護になる傾向があります」(前出・山田さん)

※女性セブン2017年9月14日号