CBC

写真拡大

9月に開幕する「アジア大会愛知・名古屋」。今回注目する競技はビーチバレー!目指すは、姉妹ペアでアジア大会出場。地元・愛知出身、夢を追いかける最強姉妹に密着しました。

【写真を見る】ビーチバレーなのに「海」じゃない?山奥のコートで猛特訓 髙島屋で働く最強姉妹に密着 アジアの頂点目指す“れんのんペア” 松本恋・穏選手 【アジア大会 愛知・名古屋】

灼熱の浜辺を、選手が縦横無尽に飛び回るビーチバレー。いま、この種目で初のアジア大会出場を狙う姉妹がいます。

愛知県犬山市出身、姉の松本恋(れん)選手28歳と、妹の穏(のん)選手26歳。通称・“れんのん”ペア。

(松本穏選手)
「ビーチバレーをやりたくて始めたというよりは、2人で何か勝てることをやりたいと始めた」

年齢差2歳の2人は幼いころからずっと一緒。小学校から高校まで同じチームでバレーボールに打ち込んでいましたが、穏さんが高校を卒業したタイミングで2人でビーチバレーに転向しました。

去年、日本代表にも選ばれ、現在は日本ランキング、1位と2位を独占している大注目の姉妹。2人が目指すアジア大会出場への道のりとは…

練習場所は…海ではなく山奥!?

2人のビーチバレーのルーツは「海」…ではなく山の奥。雑木林の中からボールの音が。ここが2人専用のビーチバレーコートです。しかも…

(穏選手)
「このコートはお父さんが作りました。全部」

なんと!このコートを作ったのは父・健一さん。

(父・健一さん)
「せっかくの人生だから、トップを目指したい、オリンピックを目指したいみたいな話だったから、じゃあ協力しようか、頑張ろうかって。子どもたちがやりたいっていうか、好きな人生を生きるべきだなと思っていて、親の仕事としてはそれを見守る」

練習場所が近くにない娘たちのために健一さんは借金をして、地元・犬山市の荒れ地を購入。砂を運ぶなど自らの手で作業し、約2年かけてコートを完成させました。

バレー未経験の父・ママさんバレー経験者の母も全力サポート! 

指導するのも父・健一さんですが…肝心のバレーは未経験!それでも、2人と一緒に本気でビーチバレーと向き合ってきました。

(恋選手)
「自分らと勉強しながら『これどう?』ってどんどん提案してくれる。(姉妹を)平等に対等に見てくれる信頼が大きすぎて、本当に感謝しています」

(恋選手)
「ずっと応援してくれているので、結果で(恩を)返すのが1番ですかね」

父だけでなく、ママさんバレー経験者の母・尚江さんも練習をサポートします。

地元スーパーでアルバイトしていた過去も「カツカツで…」

家族の全力サポートを受け、4人で挑むアジア大会。

(2022年取材)
Q.姉妹2人の反抗期はなかった?
「いま遅れてきた反抗期」

ビーチバレーに専念するため、日勤の仕事を辞めて、地元のスーパーでアルバイトをしながら競技を続ける日々。

(穏選手)
「遠征費は自分たちが稼いだ賞金でやりくりしているんですけど、本当にカツカツで…」

ことし4月に入社した先は…百貨店!?

そんな、れんのんペアにこの春、転機が!ことし4月、2人そろってJR東海髙島屋に入社したんです。

(恋選手)
「やっぱりどうしても資金が必要になってくるんですけど、アルバイトだとちょっと限界があって…」

「地元で頑張る2人を応援したい」そんな髙島屋の想いから、初めて練習時間も勤務とする「アスリート採用」を導入!競技に100%打ち込める、念願の環境が整いました。

(恋選手)
「いい時間の使い方ができて毎日充実しています」

百貨店で売り場に立つ日も!

とはいえ、社会人。都合がつくときは出社し、百貨店業務に励みます。この日は、初めて売り場に立つ業務を任されました。

(穏選手)「めっちゃ似合うやん!」
(恋選手)「似合います?」
(社員)「かわいい、かわいい」

(恋選手)「めっちゃ(売り場に)いそうだよ」

プレー中のルーティーン、ハイタッチをしてそれぞれの持ち場に分かれた2人。

姉・恋選手のお仕事は、デパ地下の期間限定ショップにやってくるお客様の誘導です。

「母に酒瓶を割るな」と言われて…

(高島屋スタッフ)
「お客様からあんまり質問はないと思うんですけど、あったらお答えしてもらって…」

(恋選手)「何が一番人気なんですか?」
(店舗スタッフ)「1番人気はプレーンで、後ろで揚げるんですよ。神戸の店では揚げたてプレーンが一番売れている」

お客様からの問い合わせに備えて、出店している店舗スタッフに積極的に質問!初めての接客に、やや緊張気味ですが…伸びていく行列にも冷静に対応し、無事、売場デビューを果たしました!

一方 妹の穏選手は、地下2階のお酒売場で品出しなどを行いますが、仕事前にこんなことを口にしていました。

(穏選手)
「母に『きょう品出しなんだよね』って話したら、『絶対に(酒瓶を)割るなよ』って言われたので、割らないようにします笑」

Q.(母からの)注意事項は守れそう?
「一個一個そっと…笑」

穏選手も無事、この日の仕事を終えました。

「やっぱり地元で勝ちたい」

アジア大会の代表を決める大一番が迫る中、会場となるコートで最終調整を行った“れんのんペア”。地元で行われる大舞台への思いは…

(穏選手)
「家族・親戚 つながりがあった人たちがずっと応援してくれているので、メダルを取りたい」

(恋選手)
「ビーチバレーを始めた当初から、地元の愛知で頑張ってきたので、やっぱり地元で勝ちたいっていうのもあったので、それが一番実現できる大会なので、絶対に出たい」

代表内定につながる大一番 結果は…?

そして5月24日、上位2組がアジア大会に内定する、大一番の幕が上がりました。

「れんのん頑張れ~!」

タカシマヤの応援団が見守る中、大会第一シード、“れんのんペア”の初戦。

出だしはミスもあり、点差が開く場面もありましたが、そこは日本ランキング1位2位の2人、徐々にゲームの流れを掴みます。

第1シードの貫禄を見せつける圧巻のプレーで快勝!代表内定へ大きく前進しました!

(父 健一さん)
「もちろんドキドキなんですけどね、チームを立ち上げた時から、2026年地元の愛知県開催のアジア大会を目標にやってきたので、まずは出場権を獲得して最高の姿を見せられるように精進してまいりたいと思います」

(恋選手)
「あと2勝しないとアジア大会には行けないので、来週に備えたい」

(穏選手)
「ここでしっかり結果を残して、いい状態で(アジア大会に)つなげられるように頑張りたい」

アジア大会愛知名古屋は43の競技を53の会場で実施。ビーチバレーは、愛知県碧南市の碧南緑地ビーチコートで行われます。

れんのんペア、夢のアジア大会出場なるか。ビーチバレーの日本代表は、5月31日に決まります。

CBCテレビ「チャント!」2026年5月26日放送より