「店名を変えるワケ」「自らとんでもないものを持参」…違法エステ嬢が暴露する「メンエス界隈のヤバすぎる事情」

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今年2月、メンズエステの有名グループメンズ『神のエステ』を経営する男(35歳)ら男女15人が、風営法違反(禁止地域営業)の容疑で逮捕された。合同捜査本部による家宅捜索先は40件にものぼり、名実ともに“業界トップ”とされるグループの一斉摘発は多くのメンエス愛好家に衝撃を与えたようだ。

そんなメンズエステの闇の部分に焦点を当てているのが、「くらげバンチ」(新潮社)で今年最終回を迎えた連載漫画『#違法ガール 履歴書に書けない私の裏バイト』だ。主人公の女性エステティシャン・奈緒子がひょんなことからメンズエステの世界へと迷い込むところから始まり、男性スタッフによる“過剰講習”や“神客”との関わり合いなど、現場の裏側が克明に描かれている。

原作の阿部ベア氏は現役のメンエス嬢・一ノ瀬レイさん(仮名)に何度も取材を重ね、実話から様々なエピソードを構想していったという。今回は改めて一ノ瀬さんへのインタビューを行い、改めてメンズエステ界の実態に迫った。

もともとはデリヘル嬢でした

--「神のエステ」の摘発はレイさんの仕事に影響はありましたか?

一ノ瀬レイさん(以下、一ノ瀬)「私のお店も“神エス”に近いものがあるので(笑)。ひとまず店名を変えたりなど、明らかに摘発から逃れようとするようなムーブがありましたね。エステティシャン個人としては、そこまで影響は出ていないと思います。客入りが減ったみたいな話もまったく聞かないので」

--『違法ガール』ではスカウトを通じて体入(※体験入店)、そして過剰な講習を受けさせられる……というエピソードがありますが、これらは実際に行われていることだと思いますか?

一ノ瀬「というか、これはほぼ私の実体験ですね。元々私はエステティシャンではなくデリヘルに在籍していたんですが、稼ぎも期待したほどじゃなく、プレイ内容も思ったよりハードでキツイなと思って。それをスカウトのSNSアカウントに相談したところ、そのまま今はなきメンズエステ店を紹介されたんです」

--メンズエステに関して前知識はあったんですか?

一ノ瀬「ネットとかである程度は。5年前とかだったら何も分からずに、いきなり風俗的なことをやるハメになっちゃう子もいたんじゃないかと思いますが、みんな多少なりとも『こういう感じなんだろうな』と分かって入店していると思いますよ。私の今のお店も、オフィシャルサイト上では明記されていませんが、ちょっと口コミやらSNSを調べれば『女性が上半身裸になるオプションがある』『最後はヌいて終わる』くらいは分かりますし」

同業の嫌がらせもしばしば

--それで、実際に漫画にあったような講習を……?

一ノ瀬「はい。最初はもちろんマッサージについてのレクチャーなんですが、最後は手でするどころか口までお願いされて、まあ最初だし仕方ないか……と。でも、私は面接官に『本番までやっちゃう子もいるからその調子で頑張ってね』と言われて、さすがに驚いたのを覚えています。今では自分でコンドームを用意するようになって、やっぱり『稼げる』って分かると人間変わるんだなあって感じですが(笑)」

--やはり摘発されるのは当然と思えますが、メンズエステの世界は風俗経験者でなくとも、抵抗なく入っていけるものなのでしょうか。

一ノ瀬「うーん、最初の壁みたいなのはあったと思います。結局やっていることは風俗と同じか、下手するとそれ以上なのに摘発のリスクもあって、ハイリスク・ハイリターンじゃないですか。でも、実際のところメンズエステは『客を選べる』みたいなところがあって、私には合っていました。無理だと思ったら『そういうお店じゃないで』で通用するし、逆に神客だと思えばどんな過剰な要求でもある程度は受け入れられる。それに私はお客さんもそうだけど、店の男性スタッフともうまく関われてきたんで、ここまでやれているんだと思います。当然、風俗時代よりも遥かに稼ぎがいいというのが大前提ですけど」

--メンズエステの摘発理由は『禁止地域営業・無許可営業』が多いようですが、レイさんをはじめとしたエステティシャンもそれは理解していますか?

一ノ瀬「みんな分かっていますよ。だって、普通に学生や社会人が一人暮らしをしてるごく普通のワンルームマンションの一室で、こういうサービスが行われているんですから(笑)。もちろん部屋を汚すとか騒音とか、そういうのはすごく気を使っているし、通報が入るのはほぼ同業の嫌がらせなんだってスタッフさんが言っていました。実際のところは分からないですけど」

--当然、マンション側に対して無許可で営業しているわけですよね。

一ノ瀬「私もそう思っていたんですが、ひとつ前にいたお店は『(マンションの)オーナーもグルだ』って話でしたよ。グルというか黙認ってことなんでしょうけど。店長いわく『下手に空き部屋を作ったり、子ども連れやペットなどトラブルに発展しそうな人に貸すのと比べて、トラブルも起こさずコソコソやってくれるメンエス店は優良借り主だ』と。ちなみに渋谷区の某マンションの3階の部屋は、全部そのメンエス店で借りていたと思います」

退店するきっかけがあれば……

--それもすごい話ですね。お店の数も多いですが、それ以上にワンルームマンションが「施術所」あるいは「プレイルーム」になってしまっていると。

一ノ瀬「お店もすぐに名前を変えたりするし、都内だけでもどれほどアクティブなお店が存在しているのかは誰にも分からないでしょうね。それこそ店には所属せず、個人で活動しているメンエス嬢もいるみたいですし」

--確かに「在籍キャスト1名」みたいなお店もネット上で見かけます。しかし、それはいわゆる“裏引き”では?

「前のお店のお客さんを引っ張るという点ではその通りだと思います。今はやる気のある子はほとんどSNSのアカウントを作りますし、お客さんとDMでやり取りをするのもごく普通のこと。ほとんどは姫予約(※エスティシャンに直接予約を依頼すること)のやり取りでしょうけど、店を変える時は私もDMで優良なお客さんを誘導しましたし、やろうと思えば店を通さないでラブホで会うってことも簡単にできますから。それが店にバレた場合、制裁を受けるのはお客さんよりも私たちの方でしょうけど」

--では最後ですが、レイさんはメンズエステを今後も続けていく予定ですか?

一ノ瀬「そうですね……辞めるきっかけがあればすぐにでも辞めちゃう気はするんですが。多少金額は下がるけど40代以上が中心のお店もいっぱいあるし、慣れればめちゃくちゃぬるま湯な仕事なんで、私は良くも悪くもメンズエステにハマってるんだと思います。『違法ガール』の主人公みたいに、トラブルでもいいから退店するきっかけがあればなあって思います(笑)」

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