by mendhak

Microsoftは2020年1月にWindows 7のサポートを終了し、Windows 10への移行を強く勧めています。その一方で、データ分析企業のNetMarketShareが発表した2020年10月時点のデータによると、依然としてWindows 7ユーザーがデスクトップOSの市場シェアの20%以上を占めており、中には2001年に発表されたWindows XPを使い続けているユーザーもいることがわかっています。

Windows 10 continues to grow its market share - re:Jerusalem

https://rejerusalem.com/253366/windows-10-continues-to-grow-its-market-share/

Windows 7 won't die, still second most popular operating system

https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/windows-7-wont-die-still-second-most-popular-operating-system/



NetMarketShareが発表した2020年10月のデスクトップOSの市場シェアによると、最も多くデスクトップPCで使用されているOSはWindows 10であり、全体の64.04%を占めているとのこと。2020年9月の市場シェアが61.26%だったことから、1カ月で3%近くもシェアを伸ばしていることになります。

2020年1月にサポートが終了したWindows 7は2020年9月の22.77%から2.3%近く下落したものの、2020年10月時点でも20.41%のシェアを占めています。サポート終了に伴ってWindows 7では「仕様変更、新機能のリクエスト」「セキュリティ更新、プログラムサポート」「無償、有償サポート」などの機能が利用できなくなりましたが、依然として企業顧客を中心にWindows 7が使われ続けているそうです。

また、Windows 8.1のシェアはWindows 7より大幅に少ない2.81%である一方、2008年をもってMicrosoftからの出荷が終了したWindows XPのユーザーも、2020年10月時点で0.87%存在しているとのこと。他にもmacOS Catalina(10.15)が4.88%、Linuxが1.65%、macOS Mojave(10.14)が1.41%、macOS High Sierra(10.13)が1.11%、Chrome OSが0.54%、LinuxディストリビューションのUbuntuが0.51%となっています。



2020年9月から10月にかけてWindows 10の市場シェアが伸びたのは、Windows 7からの移行が進んだためです。ビジネス系メディアのre:Jerusalemは、世界的な新型コロナウイルスのパンデミックにより多くの企業が在宅勤務を導入する必要に迫られる中で、リモートワークに役立つさまざまな機能が使用できるWindows 10およびMicrosoft 365の導入が進んだと指摘しています。

Microsoftのサティア・ナデラCEOもパンデミック中にWindows 10への移行が進んでいることを認めており、「ここ9カ月ほどの間に、WindowsとPCは遠隔学習やリモートワーク、あらゆる種類の活動や生産性に必要な存在になっていることがわかりました」と述べています。

re:JerusalemはWindowsがもはや単なる製品ではなくサービスになっていると述べ、さまざまなネイティブアプリケーションや6カ月ごとのアップデート、より現代的なエクスペリエンスの提供などにより、シェアを堅固にしていると主張しました。