菅新総裁蕕髻屮好!」と呼び捨てできる桜田氏。決起集会でも存在感を発揮したが…

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 16日の臨時国会で自民党の菅義偉総裁(71)が第99代首相に選出された。同日、発足した新内閣は、安倍内閣の閣僚の11人が留任・横滑りで、初入閣もわずか5人だけ。“安倍居抜き内閣”“安倍配慮内閣”と散々な言われような上、初・再入閣組にもスキャンダル予備軍が多数いる。だが、最大の不安材料となっているのは今回、入閣しなかった“失言大王”こと桜田義孝元五輪相(70)だという――。

 野党やテレビなどのコメンテーター陣から「代わり映えしない」と言われても仕方がない顔ぶれだ。菅首相は総裁就任時、「思い切って、私の政策の方向にある人を登用したい」と話していたが、麻生太郎財務相(79)、茂木敏充外相(64)、梶山弘志経産相(64)ら重要閣僚は留任。加藤勝信官房長官(64)は、厚労相からの横滑り。その厚労相の後任には安倍内閣でも起用された田村憲久氏(55)が再登板。女性閣僚も、ウワサされた三原じゅん子参院議員(56)の抜てきはなく、橋本聖子五輪相(55)は留任、上川陽子法相(67)は再任だった。

 自民党関係者は「歴代の安倍政権の閣僚や、弟の岸信夫氏を防衛相に起用するなど安倍前首相に配慮しつつ、派閥にもバランスをとって、手堅くまとめた印象。サプライズがなく、選挙を戦えないという声もあるが、逆に目玉は菅首相だけの“仕事師内閣”で、やはり早期の解散総選挙があると党内はざわついています」と話す。

 一方で「初入閣組は“身体検査”を通っているはずだが、必ず資質や過去の言動、スキャンダルを突かれる。マイナスが出ないうちに早く選挙をやった方がいい」(中堅議員)との声もある。

「野上浩太郎農水相は農水畑でなく、分からないまま改革などを言いだせば農水族議員と衝突しますよ。井上信治万博相は、東京最西端の青梅・昭島市の25区が選挙区ですが、地元有力議員の後を継いだだけ。もともとお茶の水の眼科のお坊ちゃまで、麻生財務相のおぼえめでたいだけ。クセの強い維新と渡り合えるのかの不安がある」(永田町関係者)

 坂本哲志1億総活躍相(69)や再入閣の平井卓也デジタル担当相(62)もゴシップネタで早くも狙われている。

 さらに、思わぬところで足をすくわれかねないのが桜田氏だ。菅首相と当選同期で「スガ!」と呼び捨てできる間柄とあって、総裁選最中から思わぬ注目を浴びていた。

 桜田氏といえば、“失言おじさん”として有名だ。五輪相時に五輪の開催経費の国負担分1500億円を「1500円」と言い間違えたり、白血病を公表して、東京五輪出場が絶望的となった水泳の池江瑠花子選手に対する「がっかり」発言で物議を醸した。

 また、「復興以上に大事なのは(衆院議員)高橋(比奈子)さんだ」とパーティーの席上、東日本大震災の復興よりも議員の方が大事ともとれる発言で、事実上の更迭となった。

 それでも菅首相との盟友関係から、総裁選の決起集会では大トリで激励のあいさつ。場内は失言しないかと冷や汗だった。桜田氏の「興奮してワケが分からない」との弁明がウケ、この場は無事切り抜けたが、15日には情報番組「ひるおび!」(TBS系)に生出演し「(安倍首相が)急に亡くなられ」と大失言。すぐに「あー、辞めちゃったんで」と言い直したが、悪癖は少しも直っていなかった。

 解散についても、MCの恵俊彰から再三突っ込まれると「(解散の)空気です。そんなに遠くない時期にある程度、国会開いて、施政方針演説やって、軌道に乗ったらやるんじゃないですか」とリップサービスだ。

 党議員秘書は「桜田さんは本当に人のいいおじさんだが、人前に出るとあがってしまうし、口下手で、余計なことをしゃべってしまう。またまた大失言するようなことがあれば、党の役職についていなくても『またか』『反省していない』と内閣の支持率を下げる原因になりかねない。プチブレーク気味なのが怖い」と本気で心配している。

 桜田氏もまたスポットライトが当たるとは思っていなかっただけに、うれしさを隠せない様子。“菅バブル”に沸く中、同期の桜田氏も引っ張りだことなりそうなだけに、サービス精神旺盛な性格が裏目に出なければいいが…。