日本代表に追加招集されたFW川又堅碁

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 千載一遇の“ラストチャンス”を生かす。E-1選手権に臨む日本代表の合宿初日となった4日朝に追加招集が発表されたFW川又堅碁(磐田)。合宿初日のトレーニングを終え、「追加なので。一番は結果を求めてプレーしたい」と決意を口にした。

 “吉報”は突然届いた。前日3日の午後8時半ごろ、磐田のチームメイトと「お疲れ様会をやっていた」ときに、服部年宏強化部長からの電話で追加招集を知った。

「ハットさん(服部氏)から着信が2件来ていて、何かやらかしたかなと。(代表招集を)聞いて逆に安心した」。冗談交じりに当時の心境を明かした川又は「その場でみんなに報告できたので良かった」と、チームメイトからも代表復帰を祝福された。

 15年8月に中国で行われた東アジア杯以来、約2年4か月ぶりの代表復帰。ここまで国際Aマッチ5試合出場1得点だが、E-1選手権の前身となる前回の東アジア杯では2試合に先発、1試合に途中出場しながら無得点に終わり、チームも2分1敗で史上初の最下位に終わった。

「あのとき1勝もしていない。勝ちたいですね。結果だけ求めていきたい。こういうチャンスはそうそうない。自分としても良い大会にしたい」

 来年のロシアW杯に向け、国内組にとっては最後のアピールの舞台になる。「毎回、(代表に)入りたい気持ちでいた。そうでないと呼ばれないものだと思う」。待ち続けてきたチャンス。FWである以上、ゴールという結果がこれ以上ないアピールになる。

「(E-1選手権の)3試合の中でちょっとのチャンスも逃さないようにしたい。どれだけ出る時間があるか分からない。(出場時間が)1分でもチャンスを仕留めれるようにしたい」。武骨なストライカーは並々ならぬ闘志を持ってピッチに立つ。

(取材・文 西山紘平)


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