半導体リソグラフィ露光装置の世界市場規模は2032年に46390百万米ドルへ、成長基調続く

写真拡大

半導体リソグラフィ露光装置とは
半導体リソグラフィ露光装置は、ウェハ製造、先端パッケージング、MEMS、化合物半導体、パワーデバイス、CIS、IC基板製造など多分野において中核的役割を担うパターン転写装置である。EUV、DUV、i線、g線、ナノインプリント、マスクレスダイレクトイメージングなど多様な技術体系が併存し、用途ごとに最適化が進む。

性能指標としては、解像度、オーバーレイ精度、開口数(NA)、スループット、焦点深度、アライメント精度、基板サイズ対応能力などが重視される。これらはプロセスノード微細化、配線密度向上、歩留まり、TCO(総保有コスト)に直結するため、装置選定の中核要素となる。

直近半年(2025年前後)の業界動向としては、AIサーバー投資の加速とHBM向けDRAMの設備増強が顕著であり、特にEUVおよびHigh-NA EUV対応装置への発注が再び増加傾向にある点が特徴的である。

2025年米国関税政策の影響は依然として不確実性を伴い、輸出規制と合わせて半導体リソグラフィ露光装置のサプライチェーン再編を促進している。特に装置輸入依存度の高い地域では、調達戦略の見直しとローカル供給網の強化が進行している。

【画像 https://www.dreamnews.jp/press/348625/images/bodyimage1】

【画像 https://www.dreamnews.jp/press/348625/images/bodyimage2】

図. 半導体リソグラフィ露光装置の世界市場規模
QYResearch調査チームの最新レポート「半導体リソグラフィ露光装置―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によると、半導体リソグラフィ露光装置の世界市場は、2025年に362百万米ドルと推定され、2026年には374百万米ドルに達すると予測されています。その後、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)3.6%で推移し、2032年には462百万米ドルに拡大すると見込まれています。

前工程・後工程連携の拡大:EUVから先端パッケージングへ
前工程ではEUVおよびHigh-NA EUVが最先端ロジック・メモリ製造を牽引しつつ、ArF液浸、KrF、i線装置は成熟ノードやパワー半導体、CIS、MEMS領域で引き続き重要な役割を担っている。

一方、先端パッケージング分野では、TSV、RDL、FO-WLP、パネルレベルパッケージング、ガラス基板などの需要拡大により、露光工程の重要性が上昇している。直近6カ月ではAIパッケージ(特にHBM周辺)の複雑化により、高精度オーバーレイと大面積露光への投資が増加しており、装置需要の二極化が進行している。

競争環境:ASML主導の寡占構造と多層サプライヤー体系
市場競争は高度に寡占化されており、EUVおよび先端DUV領域ではASMLが圧倒的な支配力を維持している。成熟ノード領域ではCanonおよびNikon Precision Incが依然として重要なポジションを保持している。

また中国市場ではSMEEが国産化の中心企業として位置付けられるが、先端ノード対応力については依然として段階的発展途上にある。

先端パッケージングおよびマスクレス領域では、EV Group (EVG)、SUSS MicroTec、Heidelberg Instrumentsなど多様な企業が参入し、用途特化型競争が形成されている。

技術トレンドと製造構造:システム統合化の進行
半導体リソグラフィ露光装置の技術構造は、単体装置からシステム統合型へと急速に移行している。光学系、EUV光源、精密ステージ、アライメント計測、制御ソフトウェアが統合最適化されることで、量産安定性と歩留まり向上が実現される。