「先発完投できる投手を作る」方針の巨人、3年目の育成右腕・園田純規らすでに昨季超え
[Gファームリポート2026]
5日に行われたファーム・リーグのハヤテ戦。
先発した3年目の育成右腕、園田純規(20)が5―0の九回、マウンドに向かった。
球数は100球を超え、一死からの3連打で満塁のピンチ。被安打は11に達したが、石井琢朗二軍監督は動かない。「1点もやらない。最後まで投げる」と覚悟を決め、最後はフォークで二ゴロ併殺を奪い、完封で2勝目を挙げた。
園田にとって今季2度目、巨人二軍としては4度目の完投だ。これは、ファーム・リーグ3地区計14チームの中で最多を誇る。シーズン通じて3完投だった昨季を上回るハイペースだ。園田のほか、山田龍聖(25)、森田駿哉(29)の両左腕も完封を記録している。
「二軍でしっかり球数を投げられなければ、一軍で長い回を抑えることなんてできない。先発完投できる投手を作ろうという、一軍も含めたチーム方針です」
山口鉄也二軍投手チーフコーチが説明する。開幕に際し、二軍の先発投手陣に完投を意識するよう伝え、たとえ投球内容が悪くても、できるだけ100球程度は投げさせる方針でスタート。出力を落とさずに少しでも長い回を投げる体力を養うとともに、「状態が良くても悪くても、先発を任された以上は責任感を持って投げてもらう」(山口コーチ)という狙いも込める。
実際、完投指令は選手の成長のきっかけにもなっているようだ。園田は、4月21日の西武戦の6失点完投負けで学びを得た。中盤まで好投したが、疲れも出た八、九回に2本塁打を含む4失点。苦い131球で、「勝負所での一球の重みを知った」。反省を踏まえ、完封したハヤテ戦の九回は、その試合でほとんど使っていなかったフォークをあえて選択し、打者の読みを外して窮地をしのいだ。
「9回を投げきるには、配球や打者との駆け引きをより意識する必要がある。完投するつもりで登板すると、学びも多い」と園田。心身ともにタフな先発投手を育成するための種まきが、着々と進んでいる。(佐野司)
