27日、キューバの首都ハバナで、水の入った容器を運ぶ市民=AP

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 【ワシントン=栗山紘尚】米主要ニュースサイト・アクシオスは28日、トランプ米政権が、キューバへの軍事行動に備えて机上演習を実施したと報じた。

 米国がキューバの体制転換を狙って圧力を強めた結果、今夏にもキューバの体制が崩壊し、混乱に陥った際の軍事的対応が想定されたという。

 机上演習は4月に行われ、中南米を管轄する米南方軍や複数の機関が参加した。キューバが保有するドローン(無人機)への対策や、キューバ国内の騒乱への対応を講じた。

 トランプ米大統領はキューバへの侵攻を承認しておらず、圧力による平和的な体制転換を望んでいるとされる。机上演習を巡り、政府高官はアクシオスに「あらゆる選択肢があるが、(キューバ)侵攻は計画されていないし、迫ってもいない」と話した。

 ただ、米国防総省はトランプ氏の指示が出た場合に備え、軍事行動に必要な部隊や兵器の配備を進めているとされ、机上演習も準備の一環との見方は多い。米ニュースサイト・ポリティコは27日、原子力空母ニミッツがキューバに近いカリブ海に入ったと報道。米南部バージニア州沖では、2500人の海兵隊員を乗せた強襲揚陸艦などが待機を始めたと伝えている。米国の最新鋭ドローンや偵察機も数か月にわたり、キューバ上空を旋回しているという。

 キューバ移民2世のルビオ米国務長官は27日の閣議で、「(米国の近くに)破綻国家が存在することは、安全保障上の脅威だ」と述べ、体制転換に向けて圧力を緩めない考えを改めて示した。

 トランプ米政権は20日、1996年のキューバ軍による米民間小型機撃墜事件に関して、ラウル・カストロ元国家評議会議長の起訴を発表している。