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■お雑煮の歴史

【画像】全国のお雑煮

お正月の風物詩、お雑煮。

のんびりとしながら、あたたかくておいしい雑煮に舌鼓を打つ人も多いのではないでしょうか。

農林水産省によりますと、お雑煮の起源には諸説がありますが、室町時代の京都が発祥という説が有力です。はじめのころは、お正月に限らず上級武家の婚礼の席などで、酒の肴として提供されていました。

正月をお雑煮で祝う行為は、1700年代後半から1800年代初めの間に全国に普及したといわれています。

お雑煮は知られているだけでも、その種類は100を超え、作り方や具材の違いなど細かな特徴まで分類すると、さらに種類は増えると言われています。

京都では昆布だしの白味噌仕立てでしたが、やがて、だしにいりこ、かつお節、そしてしょうゆ仕立てのすまし汁など、風味豊かなさまざまなお雑煮が全国各地に広がっていきました。

一言で「お雑煮」と言っても地域によって見た目や味がまったく違うのです。

■見た目も味も違う!各地のお雑煮を紹介

全国のお雑煮を見てみると、中々斬新に感じるものも。今回は、各地の雑煮の中から、8種類を紹介します。

・鶏ガラだし雑煮(北海道)

北海道の雑煮の種類は多種多様。札幌では主に鶏がらベースで、焼いた角餅が入っています。具材は鶏もも肉、大根、にんじん、ごぼうの千切りなど。砂糖が入っていて少し甘いのが特徴です。

・宮古くるみ雑煮(岩手県)

煮干しだしの汁に焼いた角餅を入れた雑煮です。具だくさんで、鶏もも肉、高野豆腐、大根、にんじん、ごぼう、いくらなどを使用。岩手県の宮古地域では、雑煮の餅を取り出して、甘いくるみだれにつけて食べる習慣もあります。

・東京江戸雑煮(東京都)

かつおと昆布のだし汁に、焼いた角餅が入っています。具材は鶏もも肉、しいたけ、小松菜、にんじん、三つ葉など。醤油、みりんをしっかり効かせるのが特徴。関東風雑煮とも呼ばれていて、関東の広い地域で「東京江戸雑煮」と似たものが食べられています。

・名古屋雑煮(愛知県)

餅は焼かずに、かつおだしで煮て柔らかくします。戦国時代の激戦地であったことから、白い餅を焼くことが「城が焼ける」ことにつながり、縁起が悪いとされたためです。具材は餅菜(小松菜の仲間)。醤油、塩で味を調えて、かつお節をのせるだけのシンプルなもの。愛知県内はもとより、近隣の広い地域で食べられています。

・白味噌雑煮(京都府)

かつおと昆布だしを使った白味噌仕立て。焼かずに煮た丸餅が入っています。具材は里芋、金時にんじん、大根など。これらはすべて丸く切ることで、「家庭円満」「物事を丸く収める」といった願いが込められています。

・小豆雑煮(鳥取県)

別の鍋で煮た丸餅を、甘い小豆汁に入れたもの。一般的なぜんざいに近いものですが、山陰地方ではこれが雑煮です。小豆の赤色には邪気を払う力があり、縁起が良いとされています。

・白味噌あん餅雑煮(香川県)

いりこのだし汁であん餅を煮て、白味噌で仕立てたもの。具材は里芋、金時にんじん、大根など。あん餅から小豆あんが溶け出して、独特のおいしさに。かつての高松藩の特産品で管理が厳しかった砂糖の「和三盆」を、庶民が役人にばれないようにあんこに練り込み、餅の中に隠して食べたのが由来といわれています。

・博多のブリ雑煮(福岡県)

別の鍋で煮た丸餅を、あご(干しトビウオ)のだし汁に入れたもの。具材はブリ、焼き豆腐、かつお菜(高菜の一種)、干ししいたけ、かまぼこなど。かつお菜は主に福岡県内で冬場に店頭に並ぶ、ほぼ雑煮専用の青菜。志賀島では、ブリの代わりにサワラを使います。

個性あふれる全国各地のお雑煮。

普段食べているものとは違うお雑煮を味わってみるのも楽しいかもしれません。

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