常盤貴子が明かす、夫・長塚圭史と決めた「誕生日プレゼントルール」
ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜」。11月15日(金)放送のゲストは、女優・常盤貴子さんとアーティストの鈴木康広さん。芸能界と美術界……“正解のない世界”で、それぞれの道を切り開いているお2人に、これからの時代に“もっとも必要とされる力”についてうかがいました。
常盤貴子さん、鈴木康広さん
1991年に女優デビューした常盤さん。数々の人気ドラマで主演をつとめるほか、CMや舞台など多岐にわたる活動を行っています。一方、鈴木さんは、国内外の芸術祭や展覧会に参加し、現代アート界で活躍。今年9月に発売された常盤さんの初エッセイ集「まばたきのおもひで」では、表紙や挿絵のイラストも担当しています。
◆「お互いにプレゼントし合っている意識」
常盤:私と夫(長塚圭史)は誕生日が近いんですね。10日間ぐらいずれているんですけど、それぐらいだと、正直プレゼントを贈り合うっていうのも微妙じゃないですか。いただいたら、すぐあげるみたいな。
鈴木:プレゼント交換ができますね。
常盤:交換はできるけど、何年も一緒にいると、そんなにいただくこともない感じになって。“もういいよ”みたいになってくるじゃないですか。それで私達が編み出したのが、1年に1回、近所のアートショップのイベントで、絵を1枚買うこと。それは、お互いにプレゼントし合っている意識だから、2人でお金を出して1枚の絵を買う。
鈴木:一緒に。割り勘ですね。
常盤:割り勘。だけど、私はあなたにプレゼントした。あなたは私にプレゼントした。
鈴木:いいですね。
常盤:毎年だと、そんなに気に入った絵がないときもある。そのときは、来年に繰り越すんです。そうすると来年、もうちょっとグレードの高いものを買えるかもしれない。かといって、小さい絵が気に入ってしまったら、それはそれでいい。
鈴木:金額ではないってことですね。
常盤:そうそう。自分たちが本当に欲しいと思ったものを財産にすることにして。そういう買い方、けっこう気に入っていて。自分のものにしていく感じもいいなぁと思って。
鈴木:それを選ぶときの価値基準は? 常盤さんが良いと思ったけど、旦那さんが違うことはあります?
常盤:これが、だいたい合うんですよ。
鈴木:失礼しました(笑)。
常盤:最初に私がパッと見に行って、次の日に夫が見に行って。答え合わせ的な感じで、何が好きだったのか言い合うんですね。そしたら大体一緒なの。逆にズレていたら、「今年はやめよう」ってなるんですけど。それで、感性を共有し合うみたいなことも確認できるから、けっこう面白いですよ。
鈴木:すばらしい。いい話です。ヒントになりました。
常盤:みなさんは、どういうものを買ったりするのかな? “芸術作品”と言われるものを購入するのって、けっこう勇気のいることじゃないですか。
鈴木:作家のものは、版画などいくつも作れる仕組みといえども、やはり1点ものだから。
常盤:勇気いりますね。それを自分のものにするとなると、一生付き合っていく覚悟じゃないですか。そこまで考えなくていいのかな。
<番組概要>番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週金曜 17:00〜17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組ホームページ: http://www.tfm.co.jp/curators/ http://www.tfm.co.jp/curators/