スポニチ

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 6月6日のボクシング「3150FIGHT vol 10」(愛知国際展示場)で2度目の防衛戦に臨むIBF世界フライ級王者の矢吹正道(33=緑)が29日、名古屋市内で練習を公開。4Rのスパーリングを披露し、挑戦者で同級5位のレネ・カリスト(31=メキシコ)撃破へ、万全な仕上がりを見せた。

 「順調ですね。いつもみたいな感じ。(試合の)内容次第で、今後の自分が進む道が決まる。後半にKOしたい」

 この日を迎えるまで、調整一本に集中できない日々が続いた。当初、「SAIKOULUSH」として開催される予定だった6・6愛知大会。提携先の「LUSH」が資金難に陥り、5月23、24日に開催が決まっていたキルギス大会が中止。22日に「LUSH」が撤退を発表し、愛知大会への影響も危ぶまれた。

 その渦中で、矢吹のもとに、興行を主催する亀田プロモーション・亀田興毅代表から直電があった。愛知大会を延期する可能性も示唆した同代表に対し、王者は熱く訴えたという。

 「興毅さんと電話で1時間、話をして…。最悪、自分のファイトマネーがなくなっても、延期より、そっちの方がいい。“絶対にやってくださいね”と最後に伝えました」

 熱い思いが実り、同代表は25日の会見で、愛知大会の実施を正式に発表。試合に向けた減量や調整で、命を削るボクサーの思いは報われた。あとはリングで、最高のパフォーマンスを見せ、ベルトを掲げるだけでいい。