地図=コロンビア

写真拡大

 【ワシントン=中根圭一】「脱化石燃料」の実現に向けて議論する初の国際会議が24日、南米コロンビアのサンタマルタで開幕した。

 温室効果ガス排出量が多い中国や米国、インドなどは不参加だが、イラン情勢がエネルギー市場を揺るがす中、石油などに頼らない社会のあり方を模索する動きとして注目される。

 会議には欧州連合(EU)や島嶼(とうしょ)国、化石燃料を産出するカナダオーストラリアなど、計50以上の国・地域が参加する。日本は「多様な道を尊重する」として欠席する。

 温暖化対策を決める交渉には国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP)があるが、全会一致が原則で、化石燃料からの脱却に向けた動きは鈍い。実現すれば地球温暖化を大幅に抑制できるため、昨年のCOP30では、議長国ブラジルが脱化石燃料の工程表作成を目指したが、産油国の抵抗で見送られた。今回の会議はCOPを補完し、交渉の流れを変える狙いがある。

 コロンビアとともに主催するオランダのファン・フェルトホーフェン気候・グリーン成長相は声明で「市場が大きく変わる今、化石燃料の段階的廃止への移行を始めるのにこれほど適した時期はない」と述べた。