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アメリカホルムズ海峡を“逆封鎖”してイランの貿易を封じようとしています。長引く混乱で、日本国内でも、石油関連製品の供給不安が続いていますが、食品加工の現場にも影響が広がっていました。

■“逆封鎖”で緊張も…トランプ氏は楽観的な見方示す

ホルムズ海峡を封鎖するアメリカ軍がイランから来た船に発したとみられる無線の音声。

アメリカ
アメリカはイランの全港湾および沿岸を正式に封鎖した。これは法的措置だ。航行中の船は直ちに港へ引き返せ」
「封鎖に従わない船には、実力を行使する。米海軍全艦隊が強制執行する準備ができている」

封鎖を突破した場合、無理やり船に乗り込むぞと警告しています。

アメリカは、ホルムズ海峡の“逆封鎖”でイランの貿易を封じようとしています。現在、海峡周辺には、アメリカ軍の艦船12隻以上が配備されています。

これにイランは反発しています。

イラン最高指導者の軍事顧問
「現在、すべての米軍艦船が我々のミサイルの射程内にある。1隻も残さず沈めるつもりだ」

ホルムズ海峡を封鎖しているアメリカ軍の艦船を攻撃すると発言。海峡周辺での緊張が高まっています。

一方、アメリカとイランの交渉をめぐっては、トランプ大統領は、FOXニュースのインタビューに楽観的な見方を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「もうすぐ終わると思う。どうなるか見てみよう。イランは必死に合意を望んでいると思う」

アメリカメディアは15日、両国が仲介国を通じた電話協議などを続けていて、「交渉に進展があった」と伝えています。

また15日には、仲介国パキスタンの軍のトップがイランを訪問。アラグチ外相らと会談し、アメリカ側の意向を伝えたものとみられています。

ただアメリカとイランの隔たりは大きく、交渉期間を確保するため、来週21日までの停戦期間をさらに2週間延長する案も出ているといいます。

■影響は「食」にも

中東情勢の緊迫が長期化するなか、政府は16日、医療用手袋など石油由来の物資の供給不安に関する相談が今月13日時点で、2601の医療機関から、寄せられていることを明らかにしました。

不足が懸念されていた消毒液や人工透析用の注射針などは、当面、安定供給が確保されたとして、今後は別の物資についても、対応を急ぐとしています。

中東情勢の影響は、わたしたちの「食」にも及んでいます。

都内の食肉加工工場では、飲食店を中心に病院や学校などに向け1日あたり約60トンの肉を袋に入れて配送しているといいますが、石油由来の袋に影響が出ているということです。

1日に33万枚、1か月に800万枚近く使用する袋ですが、仕入れ先から3割ほど値上げの要請がきているといいます。飲食店や予算の限られた学校給食などに配慮し、価格への転嫁はしておらず…

プレコエムユニット 岡本哲也社長
「非常に大きな影響を受けている。ただただ歯がゆい、本当に…」

新たな仕入れ先を探したものの見つからず、厳しい状況が続いているといいます。

プレコエムユニット 岡本哲也社長
中東情勢に関しては、いち早く解決してほしい。みんな願っている」