ブルージェイズ・岡本 サヨナラ生還!日本選手デビュー戦初 3打数2安打1四球で2得点
◇ア・リーグ ブルージェイズ3Xー2アスレチックス(2026年3月27日 トロント)
ようこそ大リーグへ、そしてサヨナラ発進だ。ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が27日(日本時間28日)、本拠地でのアスレチックスとの開幕戦に「7番・三塁」でメジャーデビュー。初安打を含む3打数2安打1四球で2得点をマークした。9回は2安打目の右前打を放ち、サヨナラ勝ちを決める生還。メジャーデビュー戦のサヨナラ生還は、日本選手史上初めてだった。
こんな洗礼なら何度も味わっていい。試合後のクラブハウス。岡本は洗濯カートに乗って走り回る、祝福の儀式を体験した。「凄かったです。カートに乗ったり…ホンマにやるんやって」。デビュー戦で2安打とサヨナラの生還を果たした顔には充実感がにじんだ。
「7番・三塁」でメジャーデビュー。4回に初めての守備機会で、ボテボテのゴロをランニングスローでアウトにした。1打数無安打だったが好守でリズムに乗ると5回は四球。そして7回1死からは、変則右腕バーローの外角スイーパーに食らいつきメジャー初安打となる左前打を放った。本拠地はスタンディングオベーションで祝福も「前の打席より歓声が大きいなと思ったんですけど、気付かなかった」と岡本節。2―2の9回2死走者なしからは、外角球を逆らわずに右前に運んだ。その後、二、三塁からA・ヒメネスの右前打でサヨナラの生還。球団史上2度目の開幕戦劇勝に貢献し「何より勝てたことが良かった。その中で塁に出ることもできた」と振り返った。
試合後、ベンチ前でのインタビューでは、ゲレロがドリンクタンクの水をかけて祝福。7回の初安打では、記念球回収も行ってくれた。岡本が「全部において優しい。飛行機の時にどこ座っていいか分からなかった時に“ここ座っていいよ”って言ってくれたり。凄く気にかけてやってくれてます」と感謝するなど、早くも主砲との絆を深めている。
四球も2安打も、2ストライクと追い込まれてからの出塁だった。ジョン・シュナイダー監督は「8球粘っての四球で流れをつくり、その後も2ストライクから安打して流れをつないだ。チームにうまくフィットする」と称賛。岡本は「この打線の役割はつないでいくところだと思う。粘り強くバッティングしていけたら。準備を怠らずにこつこつやっていきたい」と冷静にメジャー1年目のスタートを切った。(笹田幸嗣通信員)
≪決勝の得点を挙げたのは過去に新庄のみ≫メジャーデビュー戦でサヨナラの生還を果たした日本選手は岡本が初めて。決勝の得点を挙げたのは過去、新庄剛志(メッツ)のみ。01年4月3日のブレーブス戦で代走で途中出場し、8回に一時勝ち越しの生還。延長10回1死からは安打を放ち、後続の2ランで決勝の生還を果たした。デビュー戦で2得点はこの新庄と並び日本選手最多。2安打以上は日本選手5人目で、最多の3安打が04年松井稼頭央(メッツ)、08年福留孝介(カブス)で、2安打が01年イチロー(マリナーズ)と23年吉田(レッドソックス)。
【岡本和真と一問一答】
――メジャーデビュー戦だった。
「セレモニーだったり、(米国、カナダの)国歌を聴いてこの盛り上がり、ここでプレーしようと思ってやってきたし、本当に凄いなと思った。(巨人時代の本拠地の)東京ドームとは違う歓声の大きさで凄く楽しかったです」
――プレーは。
「今日はちょっと緊張していた。早く出塁するか打球が飛んでくるか、どっちか早く来てほしいなと思っていた。フォアボールがあってそこから落ち着いた気持ちでした」
――初安打のボールをゲレロが回収した。
「受け取ってうれしかったです。今、ロッカーにあります。今まで特に気にしたことがなくて。一応、持って帰ります」
――試合前のセレモニーではWBCでの“お茶たてポーズ”をやった。
「そこは触れないでいただければ。お茶ではない。僕が勝手にやっています」
――チームに貢献した。
「今日一日ではなく、残り試合もいいものを出していけるように毎日準備していきたい。ここからがスタートなので、たくさん打てるように頑張りたい」
