アンソロピックのロゴ=ロイター

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 【ニューヨーク=木瀬武】AI(人工知能)開発を手がける米新興企業アンソロピックは28日、サイバー攻撃に悪用される懸念から非公開としてきた最新のAIモデル「クロード・ミュトス」と同等のモデルを数週間以内に全ての顧客向けに提供すると発表した。

 安全対策が進み、提供の見込みが立ったとしている。

 自社サイトで公表したが、モデルの性能や対策の詳細は明らかにしていない。

 4月に発表されたミュトスはシステムの脆弱(ぜいじゃく)性を発見する能力が高く、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるとして、一般への提供が見送られた。現在は米IT大手や金融機関など約50の企業や組織に限って提供されており、これらの企業の基幹システムなどで1万超の深刻な弱点が見つかった。

 ミュトスの発表後、日本でも金融機関や交通機関などで対策の検討が始まっている。対応が後手に回れば、大規模な個人情報の流出や金融システムの混乱などを引き起こしかねず、政府は官民連携で対策に取り組む方針だ。