この記事は以下の動画を基に、動画投稿者の承諾を得た上で、AIライターが執筆しております

先日、東京都杉並区内で擁壁(ようへき)が倒壊するという事故が発生しました。幸い、ケガ人はゼロでしたが、これから不動産を買う方や、自宅の敷地内に擁壁がある方にとっては、大きな不安材料となっています。
そもそも擁壁とは、「土の崩壊を防ぐ大きな壁」のことで、崖地などで安全を確保するために不可欠な工作物です。
今回は、ホームインスペクションを手がける株式会社さくら事務所のさくら事務所執行役員CCOの友田雄俊さんに、擁壁が崩れる前に必ず現れる「危険なサイン6選」と、自宅の擁壁を守るための注意点を聞きました。

■ 擁壁が崩れる前に現れる「危険なサイン」6選
擁壁は、土の圧力だけでなく、雨が染み込んだ水の圧力も受けているため、常に大きな力がかかっています。この力に耐えきれなくなると、以下のような前兆が現れます。
1. 擁壁に「大きなひび割れ」がある
これは今回の事故現場でも見られた兆候の一つです。土や水による想定以上の力が加わったことで、擁壁自体に変形が生じてひび割れが起こります。

2. 「水抜き穴」がない、または機能していない
擁壁の最大の敵は、内側に溜まった「水の圧力」です。
・水抜き穴がない:非常に古いタイプの擁壁に多く、水圧の影響をダイレクトに受けてしまい危険です。
・水が出てこない:水抜き穴があっても、内部が土砂やゴミで詰まり、機能していない場合があります。むしろ、雨が降った後に水が出ている方が健全な状態です。

3. 擁壁面が「常に湿っている」
水抜き機能が損なわれると、擁壁内が常に水を含んだ状態になります。擁壁全体が常に湿っているように見える場合は、適切に水が排出できていないサインであり、内部で大きな力(水圧)を受けている可能性があります。

4. 擁壁自体が「膨らんでいる」
・ハラミ(膨らみ)・変形:擁壁が外側に「ハラむ(膨らむ)」ような変形を見せている場合、想定外の力を受けている証拠です。擁壁は元々カーブを描くようには作られていないため、膨らみは倒壊リスクをはらむ危険なサインです。

5. 擁壁に「段差」や「ズレ」が生じている
横に長い擁壁の途中に、左右で段差が生じている、あるいは継ぎ目でずれている場合です。これは、擁壁の下の地盤が部分的に沈下してしまっている可能性があり、擁壁本来の力が発揮できない状態になっています。

6. 「複数の種類」の擁壁が混在している(二段積みなど)
元々あった擁壁の上に、後から別の種類や構造の擁壁を積み足して「二段積み」や「三段積み」になっているタイプも注意が必要です。
・リスク:擁壁同士がしっかりくっついているわけではないため、境目から変形やズレを起こしやすくなります。複合的な構造ほど、相対的に強さが低い擁壁の状態であると言えます。

■ 擁壁の寿命は「50~60年」!今、一斉にメンテナンス時期
擁壁の一般的な耐用年数の目安は50~60年程度とされています。今、特に注意が必要な背景があります。
・高度成長期のツケ: 友田さんによると、日本は高度経済成長期に一気に宅地造成が進みました。その際に作られた擁壁が、今、一斉にメンテナンス時期を迎えています。水道管の劣化による地面の陥没事故と同様に、擁壁でも一斉にリスクが顕在化していく可能性があります。
・修繕は自己責任: 敷地内に擁壁がある場合、そのメンテナンスは持ち主がご自身で行わなければなりません。しかし、建物本体のメンテナンス意識すら十分でない現状で、擁壁の修繕が必要だという意識を持っている方は少ないのが実情です。

● 擁壁の所有権は誰か?確認すべきポイント

チャンネル情報

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