トレーラーハウスで“復興への歩み”スタート 被災した能登の老舗酒蔵 「会いに行ける酒蔵」として営業再開へ
能登半島地震で甚大な被害を受けた能登の酒蔵。いまだ再建のめどが立たない中、「会いに行ける酒蔵」として、新しい形での復興の歩みをはじめた老舗を取材しました。
石川県能登町の老舗酒蔵「松波酒造」。
松波酒造・金七 聖子 さん:
「こちらがトレーラーハウスで建てた新しい松波酒造の店舗」
再出発の拠点に選んだのは、仮設店舗となるトレーラーハウスです。
明治元年創業の松波酒造。
去年の地震で甚大な被害を受け、150年守ってきた蔵が全壊し、酒造りができない日々が続きました。
それでも…
松波酒造・金七 聖子 さん:
「会ったことない人でも、ここで飲んだことあって、いつも買ってましたとか、何かのたびにうちのお酒を思い出してくれとったと思うと、連絡いただいているので、もうちょっと頑張ろうかなって」
再起に向けて背中を押してくれたのは、全国から寄せられる励ましの言葉でした。
その後、倒壊寸前の蔵から酒米を救い出し、ほかの酒蔵と「共同醸造」という形で酒造りを継続。
そして去年の冬、更地となったこの場所での営業再開を決意しました。
松波酒造・金七 聖子 さん:
「やっぱりここでしないともったいないというか、意味がないかなと思って、能登でも楽しい場所あるよねって。あそこに集合みたいになるようにしたいなって。木の要素がすごく多い蔵だったので、木の要素を入れながら」
営業再開は9月14日の予定。店内には震災から生き残ったお酒も並びます。
松波酒造・金七 聖子 さん:
「1年半以上経って、一応ここまできたよって知ってもらえたら。いつも飲んでるお酒がもう一口飲みたくなるようなお酒を次はつくろうって、私たちの励みになると思っているので、石川のお酒を飲んでほしい」
能登での酒造りの再開はまだ、めどは立っていません。
それでも、能登の酒に会える場所、味わえる場所としての新しい店の歴史が、トレーラーハウスから始まります。
