犬に襲われ死亡した5歳男児(画像は『GoFundMe 2021年12月26日付「Funeral expenses for Manny」』のスクリーンショット)

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豪クイーンズランド州で今月24日、5歳男児が知人の飼い犬に襲われて死亡した。男児は事故直前までこの犬と一緒に遊んでおり、犬は豹変して牙を剥き男児を襲ったという。『9News』などが伝えた。

クイーンズランド州ゴールドコーストのバーシティ・レイクスという町で24日午前11時45分ごろ、エマニュエル君(Emmanuel、以下ニックネームでマニー君、5)が知人の飼い犬に襲われた。

マニー君はその日、祖母と一緒に知人の家で留守番をしており、裏庭でブル・テリアとアメリカン・ブルドッグのミックス犬と遊んでいたところ突然襲われたという。

犬がマニー君に飛びかかる様子を目の当たりにした近所の住人は、裏庭のフェンスを飛び越えて近くにいた祖母と一緒に犬を引き離そうとしたが、マニー君は首や背中を噛まれる致命傷を負った。大量に出血しており、ゴールドコースト・ユニバーシティ病院に搬送されて緊急手術が行われたが、心停止を起こして死亡した。

予期せぬ事故で5歳の孫を失った祖母はかなりのショックを受けており、手や腕に怪我をして同病院で治療を受けた。

なお2人が留守番をしていた知人の家では2頭の犬を飼っており、市議会の動物管理官によって保健所に収容されている。事故については地元警察や市議会、検視官らがそれぞれに調べを進めているという。

マニー君の父アンガスさん(Angus)はシングルファーザーで、溺愛していた息子を亡くし悲嘆に暮れているという。友人らはアンガスさんのためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募り、一日で1万豪ドル(約83万円)の目標を上回った。

『LoveToKnow』によると、オーストラリアでは土佐犬、フィラ・ブラジレイロ、ドゴ・アルヘンティーノ、ペロ・デ・プレサ・カナリオ、アメリカン・ピット・ブル・テリアの5種について輸入が禁止されているものの、すでに飼われている犬に関しては州によって対応や規制が違うようだ。

このニュースには「祖母と男の子は犬のために留守番をしていたのでは? これは悲劇」「14歳未満の子を全く知らない犬と一緒にするなんて絶対ダメ。犬の怒りや気分の変化を子供は読み取ることはできない」「私はスタッフォードシャー・ブル・テリアのブリーダーをしていたことがある。ファイトモードに入ると止められない種は飼育禁止にすべき」「またか…という言葉しか出ない」「危険種は飼育を禁止にすべき。子供が犬に襲われる事故が急増している」といった声があがっている。

ちなみに今年3月にはアメリカで、1歳女児が食事中の飼い犬に襲われて死亡している。犬はパタデール・テリアとピット・ブル・テリアのミックス犬で、女児のベストフレンドとして育ったという。

画像は『GoFundMe 2021年12月26日付「Funeral expenses for Manny」』『9News 2021年12月25日付「Five-year-old boy dies after being mauled by dog」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)