大人数では乗らない! でも便利なほうがいい……人向けのミニバンじゃないスライドドア車5+1選

狭い場所でも乗降しやすいスライドドアは便利そのもの
何事にもメリットとデメリットはあるのだが、こと実用車、それも子育て世代のママやシニアな家族やペットがいる場合、スライドドア車のメリットは絶大。スライドドア車はそもそも低床で、まるで玄関をくぐるように、室内に向かって正面にアクセスできるため、とにかく乗り降りが楽。
さらに左右にクルマが止まっていても、ドアを大きく開く必要がなく、さらにオートスライド機構、ハンズフリー機能があれば一段と乗降性は高まる。ウインドウが四角くできるため、ロールブラインドを装備しやすいのもメリットと言える。
ちなみにデメリットとしては、スライドドアまわりの大開口部には補強が必要なため、車重が重くなり、燃費面で不利になり、クルマによっては長期間乗っていると、スライドドアまわりのガタツキの心配がある……ぐらいのものだろう。
とはいえ、スライドドアを備えた定番車のミニバンまでは不要という人もいるはずだ。そこで紹介したいのが、両側スライドドアを備えた、2列シートの乗用車である。
1)スズキ・ソリオ
室内広々、シートアレンジ多彩、しかも走りまで抜群な1台としてオススメしたいのが、スズキ・ソリオ。とにかく後席の乗降性、広さともに抜群で、走ればクラスを超えた上質な乗り心地、加速性能が得られる実力車。

ガソリン車のほかにマイルドハイブリッド、フルハイブリッドも用意し、燃費性能も文句なし。全方位モニターなど装備も充実している。全幅が1670mmと、狭い道の走行や狭い駐車スペースに止めるのも楽々だ。

2)トヨタ・ルーミー&タンク/ダイハツ・トール
軽自動車の容量系モデルをそのまま大きくしたようなコンパクトカーがルーミー&タンク/トール。両側スライドドア+1-2列目席センタースルー機能で車内の移動も楽々。

後席は240mmスライドし、70度リクライニング機構によってくつろぎ度も抜群だ。加速性能はかなり穏やかだが。

ミニバンの3列目を取っ払う割り切りを見せるモデルも
3)トヨタ・シエンタFUNBASE
シエンタってコンパクトミニバンじゃあ…点という声が聞こえたきそうだが、つい最近、FUNBASEなる2列シートモデルが加わったのだ。両側スライドドアを備えたコンパクトミニバンならではの乗降性の良さに加え、シートアレンジを制限したことで、より座り心地のいいシートが与えられているのもポイント。

さらに後席の背後には大容量ラゲッジが出現。ある意味、万能のコンパクトカーになり得ている。車中泊仕様にアレンジするのもお手の物である。

4)ホンダ・フリード+(プラス)
フリード+もコンパクトミニバンのフリードから3列目席を取り払った、秘密基地のように使える大容量ワゴン。

ラゲッジ部分にはさまざまなアクセサリーが取り付けられる工夫があり、アウトドア、釣り、車中泊などで大活躍。走りにも定評がある。

5)トヨタ・ポルテ&スペイド
助手席側Bピラーレスの大開口スライドドアを備えた異端のコンパクトカーがポルテ&スペイド。FFモデルの助手席は700mmものシートスライドが可能で、多彩なシートアレンジが可能。

しかも、フロア地上高は300mmとノンステップバスと同じ高さ。スライドドア開口幅は1020mmと1m越えの幅広さ。助手席側からの乗降性はクルマらしからぬ快適性を持っている。ただ、2012年デビューなので、走行性能や安全装備は古くさくなっている。

番外編)ルノー・カングー
と、そんな両側スライドドアを備えたクルマはガラパゴスで、世界にはないかと言えば、そうでもない。そう、もともとフランス、ルノーの商用バンだったカングーに乗用車仕様があるのだ。

日本でも大人気で、毎年、国内で「カングージャンボリー」が開催されるほど。両側スライドドアに電動などないあたりはさすがの割り切り。しかし天井にコンパートメントがあり、バックドアが狭い場所でも開けやすく、中の荷物が飛び出しにくい(ペットの飛び出しにも効果的)横開き式を採用するなど、フランス流合理主義が貫かれている希少な1台。乗り心地は快適そのもの。魅力的な限定車もたびたび登場する。












