スポニチ

写真拡大

 女優の郄石あかり(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は13日、第115話が放送され、俳優の吉沢亮(32)が好演し、存在感を示してきた“第3の主人公”錦織友一の最期が描かれた。親友レフカダ・ヘブンの作家魂を焚きつける「リテラリーアシスタント(創作活動の手助け役)」としての最後の仕事に、涙の視聴者が続出。インターネット上には“錦織ロス”が広がった。吉沢は2019年度前期「なつぞら」に続き、朝ドラ2作連続の夭折役。“天陽くんロス”以来6年半ぶりとなるロス現象を再び巻き起こした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「バイプレイヤーズ」シリーズやNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」など会話劇に定評のある、ふじきみつ彦氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算113作目。松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛してやまない夫婦の何気ない日常を描く。

 第115話は、朝靄の松江大橋。「雨清水八雲」となったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)は以前のように、音を聞いても風景を見ても、何も感じられず、自身の変化に動揺。そこへ錦織友一(吉沢亮)が現れ、ヘブンの“現実”を淡々と突きつける…という展開。

 錦織の屋根裏部屋。錦織に焚きつけられて完成したヘブンの新著「東の国から」が届く。本を開き、扉に書かれた英文が目に入ると、錦織は微笑んだ。

 蛇「数カ月後、錦織さんはこの世を去りました」

 誰もいない錦織の屋根裏部屋。机に置かれた「東の国から」のページがめくれる。

 ヘブン「TO NISHIKOHRI YUICHI IN DEAR REMEMBRANCE OF IZUMO DAYS」

 錦織「出雲時代のなつかしい思い出に 錦織友一へ」

 雪が舞う。ヘブンは一人、書き続ける。

 吉沢は21年の大河ドラマ「青天を衝け」主演、主演映画「国宝」のメガヒットなどを経ての朝ドラ凱旋を果たしたが、またも圧倒的な存在感を示した。

 前回の「なつぞら」は節目の朝ドラ通算100作目。吉沢が演じた主人公・奥原なつ(広瀬すず)の幼なじみ、画家の山田天陽役は作中きっての人気キャラクターとなった。十勝に生きた画家・神田日勝がモチーフ。史実に沿い、第134話(9月3日)で36年の生涯に幕を閉じ、視聴者は悲しみに包まれた。

 トレーナーの指導の下、吉沢は約1カ月間で約13キロの減量を敢行し、錦織の生き様を体現。SNS上には「錦織ロス(涙)」「泣けた。格調高い回」「永遠に一の友、友一」「吉沢亮の迫真の演技に号泣」「今日は何もつぶやけん。錦織さんがいなければ雨清水八雲はいなかった。ただそれだけ」「最後、微笑みが見られてよかった」「報われた錦織さんの思い、悲しみよりよかったね、の気持ちの方が大きい」などの声が相次ぐ。視聴者の滂沱(ぼうだ)の涙を誘った。

 16日から第24週「カイダン、カク、シマス。」に入る。