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 ◇練習試合 山梨学院12―0市原中央(2026年3月8日 山梨学院グラウンド)

 第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)に出場する山梨学院が8日、甲府市内の練習場で市原中央(千葉)とオープン戦を行い、主力が出場した1試合目は12―0で大勝した。

 試合後、選抜の背番号発表が行われ、今秋ドラフト1位候補に挙がる最速152キロの二刀流右腕・菰田陽生(こもだ・はるき)主将(3年)が昨夏の甲子園に続き、背番号「1」をゲット。「もっと頑張りたいと思います」と表情を引き締めた。

 エースナンバー争いはし烈を極めた。昨夏の甲子園は菰田が背番号1を背負うも、同秋は野手中心の出場となった。山梨県大会、関東大会、明治神宮大会は最速143キロ左腕・檜垣瑠輝斗(3年)が背番号1としてフル回転の活躍で選抜出場に導いた。

 最速152キロの爆発的な球威を持つ菰田、高い制球力、決め球のスライダーを武器にゲームメークに長ける檜垣。甲乙つけがたいダブルエース状態だったが、冬の練習期間に投手としての完成度を高めた菰田が「1」を手中に収めた。ただ、檜垣に与えられたのは一般的には2番手投手を意味する「10」ではなく「11」だった。

 背番号発表後、ナインの前で吉田健人部長は理由を説明した。

 「檜垣はエース2人分の働きを期待して背番号11。檜垣がいなければ絶対、この春に甲子園に出ることはできなかった。最終的には夏に1を着けられるように頑張ってほしい」

 背番号11。エースとして清峰(長崎)を甲子園優勝に導いた今村猛(元広島)が2年生だった08年夏の甲子園で背負った番号だ。当時、清峰を指揮していた吉田洸二監督(現山梨学院監督)は「エース2人分の活躍を」と大きな期待を込めて「11」を託していた。

 あれから18年。同じ思いで背番号11を託された檜垣。「正直、悔しさはありますが、そう(エース2人分と)言っていただいて、去年より良い投球をしたいと思います。最後の最後、夏は1番をもらうために頑張っていきたい」と決意表明した。

 ライバルであり、タイプの異なるお互いの長所を引き出す存在である菰田と檜垣。高校野球のクライマックスの夏まで背番号1をかけた切磋琢磨(せっさたくま)の日々が続く。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)