伊東市「田久保前市長」の自宅に“ガサ7時間”の衝撃…県警と対立し続ければ「“逮捕”もありうる」 田久保氏には「引くに引けない事情がある」との指摘も
約7時間という徹底した捜査が話題を集めている。静岡県警は2月14日、前伊東市長の田久保眞紀氏の自宅で家宅捜索を行った。県警は早朝に訪問し、自宅前にはブルーシートが張られて捜査員が慌ただしく出入りした。午後になって段ボール数箱を運び出したが、かかった時間は何と約7時間だった──。田久保氏は伊東市議を2期務め、昨年5月の市長選で初当選。ところが翌6月、「東洋大学法学部を卒業したとの経歴は間違っているのではないか」との文書が市議全員に届き、田久保氏の学歴詐称問題が浮上した。
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田久保氏は7月の会見で「卒業は確認できず、除籍だと判明した」と説明。12月の市長選で落選すると、今年1月に静岡県警による任意の事情聴取に応じた。担当記者が言う。

「田久保氏は昨年6月、市議会の議長と副議長に“卒業証書とされる文書”を“ちらっと”見せました。県警は事情聴取で、この卒業証書の提出を求めましたが、田久保氏は拒否したのです。代理人もメディアの取材に『証拠を渡してもいいことはない』と説明し、ネット上では批判されています。田久保氏が協力を拒否したため県警は家宅捜索に踏み切ったと考えられますが、ここで卒業証書の保管先が重要な意味を持ちます。田久保氏側は『卒業証書は代理人弁護士の金庫に預けてある』と説明しているため、自宅を捜索しても卒業証書は見つからない可能性があるのです。にもかかわらず県警は家宅捜索を断行し、なおかつ時間が7時間もかけました。これは田久保氏が捜査に協力しないため、県警が強い姿勢で対峙している証拠と見る関係者も少なくありません」
市政関係者は「田久保氏の立場から考えてみると、引くに引けない事情があるとは理解できます。そのため県警の捜査要請に対して素直に応じることができず、県警の怒りを招いているのでしょう」と言う。
田久保氏が感じる“恩義”
「市長選で田久保氏は約4000票を獲得しました。これが田久保氏にとっての、いわゆる“岩盤支持層”だと考えられます。田久保氏は市長選の期間中、『自分のような改革派市長は保守派の市政関係者にとって邪魔であり、いわば“背中から刺す”ように暗闘を挑んできたのが学歴問題の背景にある』と訴えてきました。こうした主張に理解を示し、約4000人の支援者が票を投じてくれたわけです。彼らに対する“恩義”を考えると、県警に対して簡単に白旗をあげるわけにはいかないわけです」(同・市政関係者)
田久保氏に対しては何と6つの容疑が浮上している。
【1】
昨年の市長選で虚偽の学歴を報道させた公職選挙法違反
【2】
市の広報誌に虚偽の学歴を掲載させた虚偽公文書作成罪
【3】
卒業証書を偽造した有印私文書偽造
【4】
嘘の卒業証書を関係者に見せた偽造私文書の行使
【5と6】
百条委員会への出頭を不当に拒否し、委員会が求めた記録を不当に提出しなかった地方自治法違反
「1月、地元紙である静岡新聞のデジタル編集部長が、田久保氏は書類送検される可能性がある、とポストしました。実際、『現職でも元職でも政治家のスキャンダルが捜査対象となり、警察が立件すべきだと判断しても、書類送検されることが一般的』というイメージを持っている人は多いと思います。これは決して“素人の充て推量”ではなく、政治家が逮捕され、実際に身柄を検察庁に送られることは滅多にない、との傾向が認められるのは事実です」(前出の記者)
逮捕の可能性も浮上
なぜ政治家は逮捕されることが少ないのか。その理由はまさにケースバイケースで、事件ごとに様々な事情がある。
「逮捕は基本的に『逃亡や証拠隠滅のおそれがある』場合に限られています。政治家は顔も名前も知られているので逃亡のおそれが少ないということは考慮されているはずです。ところが田久保氏の場合、確かに逃亡のおそれは低いかもしれませんが、証拠隠滅に関しては県警も懸念を持っていると思います。おまけに6つの容疑が全て“クロ”だと判明すれば田久保氏の悪質性が問題になる可能性も高く、県警としては厳しい姿勢を示す必要もあります。県警が異例の逮捕に踏み切っても不思議はないと考えています」(前出の市政関係者)
デイリー新潮編集部
