優勝し、抱き合う報徳学園バッテリー

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 「高校野球春季近畿大会・決勝、報徳学園11−10智弁和歌山」(31日、わかさスタジアム京都)

 報徳学園が智弁和歌山の猛追を振り切り、16年ぶり2度目の優勝を果たした。智弁和歌山は3年連続の準優勝となった。

 報徳学園は2点リードの九回、主将の山田瑛太外野手(3年)が満塁本塁打。6点にリードを広げ、勝利を決定づけたかに思われた。

 しかし九回、「背番号1」の沢田悠佑投手(3年)が智弁和歌山打線につかまった。先頭に四球を与えると主将の松本虎太郎外野手(3年)に適時二塁打を献上。そこから打ち込まれて2点目も失った。ここで谷口哲聖投手(2年)に交代。しかし安打と四死球で1点差にまで追い上げられ、なおも2死満塁。それでも最後は松本をなんとか三ゴロに抑え、逃げ切った。

 大角健二監督(46)は「どんな大会でも初戦、決勝は思い通りにいかないことが多い。よく勝ち切れたと思います」とうなずいた。一方で、先発した江藤達成投手(3年)も含め、3投手は合計8四死球。智弁和歌山の4投手も合計11四死球と多かったが、「うちのピッチャー陣は同じようなことをしていると、智弁さんみたいな(打撃の)破壊力はないので、バントにしてもきっちりやっていかないと兵庫は勝ち抜けない」と厳しく課題も語った。

 山田の一発については「結果的に大きかった」。続けて、「彼のホームランは見たことなかった」と公式戦初本塁打が満塁弾だったことも明かした。この日は「8番・左翼」で出場した主将の山田だが、これまでベンチスタートの試合も多かった。それでも「どこで出でも常に自分のプレーをしようと思っていた」と準備はしていた。

 満塁本塁打の場面については、「自分が1点は絶対取ってやるという気持ちで打席に入った。今まで自分が引っ張ってチームを勝たせることがあまりなかったので、自分がなんとしても優勝を導きたいという気持ちでこの大会は戦っていた」と語った。