野村の主幹事外し相次ぐ、情報漏えい問題痛手
「法人関係情報に該当しない情報を管理する上で明確な規約がなかった」―。野村HDの永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)は、厳しい表情で情報漏えいの原因をこう説明した。構造改革の出ばなをくじかれた思いだろう。
情報漏えいを受けて市場では野村証券を敬遠する動きが広がっている。
コマツなどが社債の主幹事から同社を外した。財務省も日本郵政株の第3次売り出しの主幹事に同社を選ばなかった。揺らいでいる信頼を取り戻さないと、業績回復のシナリオが狂う可能性がある。
一方、4月に打ち出した構造改革に着手し、同社の156店舗のうち30店舗以上を減らす再編の第1弾として、関東や関西などの25店舗を8月から統廃合する。店舗のあり方を抜本的に見直して、顧客の要望と営業体制のミスマッチも解消する。
法人部門(ホールセール部門)での欧州事業の縮小など、海外の事業体制も再構築する方針だが、情報漏えい問題による痛手は大きい。コンプライアンス(法令順守)や行動規範を徹底する企業風土を整えることが、巻き返しへの第一歩だ。
