もはやカーオーディオはカスタムしなくても高音質を楽しめる時代に?

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近年のオーディオ機器の技術向上から、高音質であるカーオーディオを求める声が増えつつあります。そのような要求とともに、メーカー純正の「ブランドオーディオ」を搭載したモデルが増えてきています。

これまでもカーオーディオにこだわりを持つユーザーは一定数おり、標準装着されたオーディオ部品のカスタムや、音のバランス調整やチューニング、またスピーカーの数を選ぶことで自分好みにオーディオの音質を高めていました。

しかし近年では、新車購入の時点で「高級カーオーディオシステム(ブランドオーディオ)」を車に搭載することができるモデルもあり、自身でカスタムを行う手間を省いて、高音質な音楽などを車内で楽しむことができます。

ブランドオーディオは通常の装備品とは何が違う?

ホンダ シビックハッチバック(欧州モデル)に採用されているBOSEのオーディオスピーカー

メーカー純正のブランドオーディオとは、ヘッドホンやスピーカーなどを製造するメーカーの独自スピーカーが、車両に搭載されているものを指します。

これらは通常のスピーカーと比較しても、音質のクオリティーが大きく違う点などが挙げられ、トップモデルに搭載されているケースが多くあります。

通常スピーカーとブランドオーディオの大きな違いの一つとして、スピーカーの質が挙げられます。これは単にスピーカーの数が多いというだけではなく、内部パーツや構造に各ブランドで培われてきた技術が集約されており、迫力あるサウンド、高音から低音までの幅広い範囲のサウンドを実現しているのです。

二つ目の違いはテーラーメイドである点です。つまり、一つ一つの車種にあったブランドオーディオを搭載しているということです。車種によっては360度から音が聞こえ、ライブ会場にいるかのような臨場感あふれるサウンドを車内で楽しむことができます。

このような二つの違いから、ブランドオーディオは音のゆがみのない、プレミアムなサウンドを実現します。ブランドオーディオがユーザーのカーライフをワンランク上に引き上げる手段となるかもしれません。

BOSEやKENWOODまで…国産車メーカーが装着するブランドオーディオ

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現在、多くの国産車メーカーもブランドオーディオの装着が可能となっています。

トヨタでは、JBLのオーディオをオプションで取り付けることができます。このオーディオは、CLARI-FI™(クラリファイ)という技術が特徴です。クラリファイは圧縮された音源をリアルタイムで補正し、より高音質にして再生する技術です。

ホンダではハイグレードスピーカーシステムとして、KENWOODのオーディオが装着可能となっています。再生可能な音の範囲や大きさを、スピーカーの組み合わせや数によって選ぶことができる特徴があります。

マツダではプレミアムサウンドシステムとして、BOSEのオーディオが採用されています。ウーファーがフロントドアでなく、フロントカウルサイドにあることが特徴です。これにより、マツダは雑音や振動音を大幅に抑えることに成功しました。

ブランドオーディオ仕様のオーダーは実際に多いのか?販売店担当者に聞いてみた!

トヨタ ハリアーの12.3インチ ディスプレイオーディオ

技術の発展により、通常装備のスピーカーをカスタムすることなく、車内でも高音質なスピーカーで音楽などを楽しむことができるようになりました。

実際にブランドオーディオを利用するユーザーはどれくらいいるのでしょうか。

トヨタの販売店担当者は、ブランドオーディオについて次のように話します。

「オプション価格は40~70万円ほどで、最新ナビゲーションシステムなどとパッケージ化して販売しています。現在、10台に約1台の数でブランドオーディオを採用する車が販売されていますが、ブランドオーディオについての問い合わせや装着は、以前に比べて増えていますね」

「メーカー純正のブランドオーディオ」はドライバーのカーライフをより上質で豊かにしてくれるでしょう。今後、ブランドオーディオの装着が当たり前となる世の中が、着実に近づいているのかもしれません。