アドリア海に突き出た美しいドゥブロヴニクの旧市街。町をぐるりと囲む城壁の上を歩く「城壁ウォーク」と並んで、この町に来たら外せないスポットがあります。

それが、町の裏側にそびえるスルジ山。山頂からは青い海を背にした旧市街を一望でき、その美しさは一生忘れることのできない旅の思い出になるでしょう。

スルジ山への行き方としてよく紹介されているのは、以下の3つ。

ロープウェイ麓からハイキングタクシー

ですが今回は、あまりメジャーではない「バスと徒歩」で行く方法をご紹介します。行きはバスを利用し帰りはハイキングで山を下るようにすれば、1人200円ほどしか費用がかからずとてもお得です。

スルジ山方面へ行くのは17番のバス。ピレ門前から約1時間に1本のペースで走っているので、これに乗り終点の「Bosanka」で下車します。乗車時間はおよそ20分。

Bosankaで下車したら、目の前に伸びる1本道を進んでいきます。道は1本しかないので、迷う事はないでしょう。

地図上では、ここから徒歩20分で山頂までたどり着くはず。しかし途中ですでに旧市街が見えてくるので、寄り道せずに歩けるはずがありません。

途中で写真を撮るなどすれば、30〜40分はかかると見ておいた方が良いでしょう。

しばらく歩くと視界が開け、山頂のロープウェイ乗り場が遠くに見えるようになります。

バスを下車してから10分ほど歩くと、ドゥブロヴニクの旧市街が姿を現します。山頂からの風景とはまた異なる、斜め上から望む旧市街。ロープウェイ利用者がここまで来ることは少ないので、まさにバスで向かう者こそが楽しめる景色なのです。

山頂に到着すると、旧市街が真上から見えるようになります。先ほどの斜め上からの風景とはまた違った姿。皆さんはどちらが好みでしょうか?

ケーブルカー乗り場の周辺には、レストランや「ユーゴ内戦」関連の展示を行う博物館があります。

博物館が入っている建物は、19世紀にナポレオンにより建設された「帝国の砦」跡地。

旧市街を見下ろす景色ばかりが注目されがちですが、山頂から見渡す島々も美しいです。のどかな風景が広がるスルジ山ですが、ユーゴ内戦時には最も戦闘が激しかった場所でもあります。

山頂の景色を存分に楽しんだら、今度は山道を徒歩で下っていきましょう。砂利や石が混ざった道は歩きやすいとはいえず、サンダルでのお出かけはおすすめしません。

山道からは旧市街も見えますが、こちらに気を取られて転んでしまわないように注意です。

バスと軽いハイキングで向かうスルジ山の山頂。特に夏はロープウェイ乗り場が込み合い、30分以上待たされることもあります。混雑を避けたい方は「バス」という手段もあることを覚えておくと、現地で役に立つかもしれません。

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