バラの加工場で作業する従業員。(大理=新華社配信)

 【新華社昆明6月9日】第10回中国・南アジア博覧会が11日から6日間、雲南省昆明市で開催される。博覧会は過去10年、南アジアや東南アジアに向けた重要な経済貿易プラットフォームとして、同省の特産品の展示や商談、海外進出を支え続けてきた。今年も多くの企業が優良な農産品を一堂に出展し、同省の農業における全産業チェーンの優位性をアピールする。

 同省大理ペー族自治州大理市にある中国茶の老舗企業、雲南下関沱茶(集団)は、博覧会を活用して製品の刷新と市場開拓に取り組んできた。下関沱茶館の館長で中国(下関)沱茶研究院院長の杜発源(と・はつげん)氏は「今回の博覧会では、伝統的なプーアル茶をベースに若い消費者層のニーズに合わせた全く新しい回転率の速い消費財を主力に打ち出し、製品の多様化と手頃な価格を実現したい」と述べた。博覧会を国際化の窓口として、革新的な製品で国内外の市場を深く耕し、大理の茶産業ブランドに磨きをかけていくという。

3日、大理来思爾乳業の実験室。(大理=新華社配信/劉馨蔚)

 長年にわたりバラの全産業チェーンに注力している大理嘉益生物は、農産物を一次産品から高付加価値のある商品へとアップグレードさせてきた。同社の金建(きん・けん)総経理は「以前は製品の8割が国内の大都市で販売され、地元での消費はわずか1割だったが、雲南省の文化・観光市場の活況に伴い、2025年には売上高が700万元(1元=約24円)を超え、省内の販売比率も約4割に上昇した」と紹介した。今回の博覧会で同社は、全製品カテゴリーを出展し、国際市場の開拓と新たな産業提携に全力を挙げるという。

 乳製品の研究開発から製造販売までを手がける大理来思爾乳業は、約30年にわたりプロバイオティクスを研究開発してきた。現在、標準化された牧場を6カ所有し、年間売上高は約12億元に上る。同社の総経理補佐で国際業務を担当する馬航(ば・こう)氏は「博覧会は南アジア・東南アジア市場と繋がる重要な窓口であり、今回は優良乳用品種であるモーフィ水牛の純牛乳やミニヨーグルトなどの人気製品を重点的にアピールする」と語った。

 100年の歴史を持つ茶製品から、花卉製品、テクノロジーを利用した高原乳業まで、雲南省大理ペー族自治州は博覧会というプラットフォームを活用し、国内販売と輸出の双方向のルートを確立することで、高原の特色ある農業の海外進出を推し進めている。(劉馨蔚)

下関沱茶館。(大理=新華社配信)
下関沱茶の制作過程。(大理=新華社配信)
3日、大理来思爾乳業の工場。(大理=新華社配信/劉馨蔚)